修正力

人々は近い未来のことを常々予想し、その予想ができる範囲内に自分を置くことで安心感を得ています。

明日の朝の予定はこうで、昼はこうなる、旅行へ行ったらガイドブック通りにここへ宿泊する、今月の収入はこれくらいだから支払いは間に合いそうだ、彼女との初デートはこのレストランへ行けば満足してもらえる・・・などなど。

要するに一寸先の目途を立てながら、そこに滞りなく予定を立て準備を進めることで安心する。でも人間の人生って予定通りにいかないから困難にぶち当たるし、そこが面白かったりする。

「こんなはずじゃなかった、こんなプランじゃないのに。。。」など、どんなに厳密に準備をしていても、予期せぬハプニングが起こるのが人生です。私はこんな人生のことを「明日のことは誰にも何もわからないから、そんなプランニングはあきらめな」と言い換えたい。

人間ってどんなに綿密にプランを立てても、期待通りに物事が進むわけではありません。もちろん、スケジュールを滞りなくこなすことは大切ですし、何よりもそうしないと仕事が片付かない。

でもね、ある程度プランを決めたらあとは成るようにしかならない。一生懸命にはやってみるけど、そこで予定が狂ったとしても嘆いちゃいけないと思うんです。

予定していたプランが変わってしまったら、あとはその流れに従って修正をするだけ。臨機応変に対応をしていくしかない、そこに執着をしてしまうと、逆に時間の無駄になることが多い。

修正力ってのは、人間の能力の中でも最も大切な能力。プランAがダメだったらBへ。プランBがダメだったらCにすればいいだけのこと。執着を手放して、どんどん自分を変えていく。それが社長さんとか、トップの人に求められることなんじゃないかと思う。

要するに今わかっていることって、その一寸先のことは何もわからないということなんです。