お葬式パーティー
先週末のお仕事では、自身の会社としては初めてとなるお葬式のご依頼をいただきました。
作業的には普段の結婚式の仕事と変わりはなく、人間の節目に接する仕事という意味でも同じなのかもしれません。私は自分が持っている知識と経験で、音楽とか演出を提供すること。ゲストの皆さんに心地の良い空間作りを提供し、喜んでもらうことが自分の仕事の到着点です。
今回の故人は取引先のウエディングプランナー様の父親にあたる方。生前に自分が亡くなった際はパーティーをしたいこと、そしてその会場の指定もされたそうです。
私個人的には、生前にその方にお会いしたことは無いのですが、今回の催しに関わっていると、まるでその方が長年知っている友達のような不思議な感覚に浸りました。
恐らく、急な開催決定だったことが予想されますが、集まった方々の総数は200~300名はいらっしゃったと思います。生前に大好きで通った焼き鳥屋さんがお店ごと駆けつけてくれたり、学生時代のご友人、仕事関係の方々・・・みなさん、最後のお別れを告げに足を運んでいる姿を見ると、これだけ大勢の方に惜しまれて天国へ送り出してもらえるというのは、なんと幸せなことかと感じます。
この世に残した自分の功績を測るのは、お金でも権威でも名声でもないことが肌感覚で理解できます。そう、この世に残した功績を測るのは「どれだけ多くの友に惜しまれるか?」ということ。
みんなに愛され、慕われ、周囲を笑顔にした数というのは、自身の命が尽きた時に明確な形として現れる。そんな貴重な体験をさせてもらった日でした。
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