コミュニケーションのテク
英語の表現に「Breaking the Ice」というフレーズがあります。直訳すると「氷を砕く」となりますが、ちょっとだけ意味が違う。
実際の意味ですが、ICEは冷えた空気感のことを表現しており、それをぶち破るということ。つまり話の糸口をつかむために場を和ませることです。
ビジネスにおいても、人間関係においてもコミュニケーションは常に先攻後攻の「先攻」が鉄則で、先出しじゃんけんが基本。相手が声を掛けてくれるのを待っているのではなく、自分から先に声を掛ける。「おはよう」でもいいし、なんならアイコンタクトだけでもいい。とにかく自分が先攻することを守る。
また、初めて会う人とのミーティングや、初めてのデートでもいい、その際に必要なテクニックが「Breaking the Ice」。会話の糸口に面白い切り出し方をして、場を和ませられれば、その後の雰囲気が圧倒的に自分にとって有利に運ぶことができる。
私はウエディングの仕事をしていますが、日本人はパーティーの挨拶であまりにも真面目過ぎて面白くないと感じることが多い。事前に書いてきた台本を広げ、「本日はお足元の悪い中、わざわざお越しいただき誠にありがとうございます・・・」みたいな教科書通りの挨拶をしても誰の心にも響かない。
それに比べ、海外のパーティーで挨拶の時などはBreaking the Iceを頻繁に使う。挨拶の冒頭で場を和ませてしまえば、その後は聴衆を自分に引き付け、話を聞いてもらいやすい。
さすがに日本人同士の固いパーティーでアメリカ人のようなオープニングジョークは通じないかもしれないが、品よくてユーモアのセンスがあれば積極的に取り入れるべきだと思う。
私の知っているアメリカ人が日本人のパーティーでよく使っていた挨拶時のBreaking the Iceにはこんなフレーズがありました。
カタコトの日本語で・・・
Ladies and Gentlemen… コンニチハ。本日のパーティーでお願いがあります。このパーティーでの写真、動画などは・・・(ここまで真顔)
どんどん撮っちゃってクダサイ!(笑顔で)
と彼が言うと、会場にいる人の顔が一気に緩みました。彼の日本語はそれほど上手くはありませんでしたが、その一言で会場の雰囲気を和ませたこともあり、誰もが彼の話に耳を傾けるようになりました。
ちょっとした一言ですが、普段の生活にもIce Breakingを取り入れると、人とのコミュニケーションが面白くなるので是非試してみてください。
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