成功の定義ってなに
世の中には「成功の法則」みたいな本や教材、YouTubeのビデオなどが溢れています。ただ、成功とひとことで言っても一体何が成功なのか?どうなったら自分は成功したと言えるのでしょう。
生活に困らないくらいお金を稼げるようになったらでしょうか?家族の愛に包まれ毎日幸せを感じながら生きることでしょうか?たくさんの女性(または男性)に囲まれ毎晩派手に豪遊することでしょうか?
全ての人間にとって「これが成功だぜ!」という定義があったら誰か教えてほしい。
というのも、人間の成功や幸せの尺度は一概に到達点を測るのは難しく、苦しい修行を重ねるお坊さんやカトリックの司教だって、時に人間の欲望に逆らうことが出来ません。キレイごとや聖書のような教えを頭で理解していても、人間の感情と言うのは荒波の中で複雑に絡みあっているもの。
例えば自分はこうあるべきだ、という理想と、そうなれない現実。
自分の本質の部分はピュアなのに、他人の目にはもっと立派に映りたいという自我。
もっとやりたいことがあるのに、環境を理由に既にあきらめている自分・・・
社会生活を送るうえで、私たちが人と関わって生きている以上、絶えず他人の存在と計算不可能な方程式の中に身を置いている。これが地球上に自分一人しか人間が存在しなければ、こんな考えには至らない。複雑な人間関係の中で生きているからこそ、自分の存在意義を表現するのが非常に難しい。
だから自分の成功の定義がよく分からないし、成功をしたとしてもそこで満足することなく、次の高い山を目指してしまう。それこそが今までの資本主義の考え方で、人々の幸福度が満たされない原因だったのかもしれない。
でも、こう考え方を変えてみればどうでしょう?
「自分はすでに成功している」と。
今晩、雨風をしのげる宿がある。
今、無限の空気を体にたくさん取り入れることが出来て、体に支障がない。
今、太陽の暖かさや風を感じながら、自然の恵みを受けている。
今、自分がこの場所に存在しているのは私を生んでくれた人がいるおかげで、これは奇跡。
今の自分には、誰かのためにやらなければならない仕事があり、私はその喜びを他人と共有することができる。
などなど、身近な幸せや成功体験を語りだすとキリがない。問題はその当たり前のことを幸福と感じる心を養っているか?ということ。
そう考えると、誰もが今生きている時点で「成功」しているし、幸福なはず。これがまさに理想であり、キレイごとの部分。
でも人間って「もっと金欲しいな」とか「あの女性にモテたいな」とか「ポジションを取って優越感に浸りたい」とか・・・
そんな矛盾や理不尽があるからこそ人間臭くなれるし、別に天使になれなくても、それはそれでいいじゃないかと思うようになった。
要はいつも自分が輝いていること。これが一番大切な成功の定義なのかもしれない。
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