Tina Turner
昨日2023年5月24日にミュージシャンのTina Turner(ティナ・ターナー)が亡くなったことを彼女のインスタグラムが伝えました。
晩年はスイスで永住権を取得し暮らしていましたが、癌、脳卒中、腎不全などの健康問題に悩まされていたとのこと。とは言え83歳まで生きたのですから、この世の生活は十分に満喫できたことでしょう。
私は10代の時にIke & Tina Turnerのレコードを購入しCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のカヴァー曲「プラウド・メアリー」を聞いたのが初めての出会い。もちろん1970年前半のヒット曲なので、オンタイムではありませんが・・・
Ike & Tina Turner – Proud Mary
CCRのオリジナル曲を知っている人なら、テンポが速くなる途中からのぶっ飛び方にやられるでしょう。パフォーマンス自体も女性版ジェームスブラウンと言った感じでパワフル。
後から知ったのですが、このTina Turnerが80年代に大流行りしたこの人↓と同一人物だとは考えもしなかった。だって音楽的にあまりにもイメージが違いますから。
Tina Turner – What’s Love Got To Do With It
上記の曲は中学生の頃にオンタイムで聞いていました。
そして1993年に衝撃の映画「TINA」を見て全てのストーリーがつながったんです。この映画はティナ・ターナの半生を映画化した作品で、幼少期に教会で歌う姿からアイク&ティナターナの活動、そして80年代にソロで成功するまでを描いています。
Movie – What’s Love Got To Do With It?
映画ではティナと共に音楽の道で成功をおさめる元夫のアイクの姿が。最初はお兄さんと妹みたいに優しくて、関係も良好でした。しかしアイクがドラッグに溺れるようになり、音楽業界での成功も下降、ティナに暴力を振るうようになります。
この映画はティナ役にAngela Bassett(アンジェラ・バセット)アイク役にLaurence Fishburne(ローレンス・フィッシュバーン)という90年代にノリノリだった顔ぶれ。演技とは言え、アイクがティナをレイプするシーンは息が止まったのを覚えています。
アイクとティナは60年代にR&B界で地道な活動をしていましたが、70年代にローリングストーンズの前座をやり始めた位から知名度が上昇。70年代中期にアイクがドラッグに溺れ、ティナが創価学会に身を投じたのもこの頃。同時にソロへと転じ、積極的にツアー活動に取り組んでいた70年代後期。
古いR&Bの形式から抜け出し、80年代に放ったロックスタイルが成功のカギとなったのは周知のとおり。世界的に成功を収め、書き上げた自伝「I, TINA」が1993年に映画化された・・・という流れだ。
また昨年は新しい本も出版し、日本語訳でも販売されているから興味深い。
ハピネス 幸せこそ、あなたらしい:ポジティブな人生を歩むための言葉
「地球での生活、お疲れさん」と声を掛けたい。これまで音楽業界に残した功績があまりにも大きすぎる・・・
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