2019-12-16

金持ちになる男、貧乏になる男

以前と変わらずオーディオブック好きが止まらず、日々たくさんの書籍楽しんでおりますが、今回ご紹介したいのはお金について書かれている本となります。作者はSteve Siebold氏で、2010年に初版を書き下ろしアメリカでベストセラーとなった作品。シカゴ出身で大学時代に富裕層の研究を開始し、現在は自己啓発セミナーなどでコーチングを務めている方。

お金の本は沢山読み漁りましたが、これは内容が完結でわかりやすく、金持ち道への決定版ともいえる作品だと感じます。また同じようなフレーズが何度も出てくるので、繰り返し大切なポイントを潜在的にすり込めるのも良い点。

私たちは幼少期の頃から、親や先生からどれほどお金に対するマイナスの感情を植え付けられてきたか?またお金持ちに対するマスコミの報道、映画やドラマで役付けされるお金持ちの悪いイメージ(日本では水戸黄門が代表的)は潜在意識の中に深く根付いてしまっていることを考えると、そこを脱するのは非常に難しいこと。

貧乏は清い?お金で幸せは買えない?一生懸命に汗を流した分だけお金が稼げる?これらは育った環境下で植え付けられたウソの常識ばかりなのです。私も頭の中では理解していたのですが、この本を読んで要約がスッキリ整理されたような気分になりました。

お金とは生活を快適にする便利なツールであり、お金はエネルギーであり自由を手に入れることができる。好きな仕事に打ち込んで、世の中の問題を解決したり価値を創造すれば、その報酬としてお金を手に入れるのは当然の権利であるなど、どれも今の私の胸に響く言葉でした。

結局のところ、世の中の80パーセントは一般庶民であり、わずか20パーセントのお金持ちだけが日頃から心得ている信念を知る機会はないのです。著者は数百人の億万長者から具体的にお金に対するヒアリングをし、その億万長者がある一定の特徴をもっていたことに気づいたそうです。その特徴を惜しみなく綴った本が「金持ちになる男、貧乏になる男」(洋題:How Rich People Think)です。

私たちの親や学校の先生はほとんどが一般庶民なので、貧乏な親が子供に間違ったお金の解釈で教育し、その子供がまた同じ解釈で貧乏になるという負の連鎖が続いているのです。だから貧乏な家庭は貧乏のまま代々続き、お金持ちの家庭はお金持ちのまま家系が繁栄する。正しいお金の教育は学校や社会では教えてくれないので、そういった意味でも本当のお金持ちからお金に対しての考え方を聞けることは大切だと感じます。

お金の本で代表的なのは古くはジョセフマーフィーが有名ですが、今回紹介した本はもっと現代的で現代人の心に的をえていることばかりだと思うので、お金持ちになりたい方には必読して欲しい1冊となります。まだお読みでない方がいらっしゃれば是非手に取ってください。強力お勧めです!


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