コロナ事情 今エンターテイメント業界が考えるべきこと
どうやらコロナウィルスの影響は我々エンタメ業界には悪いニュースですが長期戦になりそうです。私のDJ会社も現時点(3月29日)で5月末までイベントがキャンセル、または延期が確実になりました。オリンピック前後のスケジュールも黒塗りから白紙へと変貌、この状況は最長で1年は見越しておいた方が良いかもしれません。
ほとんどのエンターテイメントビジネスに携わる中小企業、個人事務所、フリーランスはそこまで金銭的に体力が持たないでしょうから、今まさに次の一手を打っておかないと、この業界とはお別れを意味するほど深刻です。ただお別れをしたところでこの業界が長い方ほど、他の業種への対応力なんてありません。トウモロコシを作っていた農家が明日から自分の畑を田んぼにするのは不可能です。
そんな状況ではありますが、絶対にわかっていることがひとつあります。それはこの状況は一生続くわけではないということです。始まりがあるということは、終わりがあります。ですので私たちエンターテイメント業界の人間はとにかく生き残ること、これに尽きます。
とりあえず今は考える時間は十分にあります。続けるために解決するべき問題は、まずは仕事減少による金銭面です。生きているだけでお金はかかりますから、まず経営者は入口と出口の管理をトコトン見直すチャンスです。現状で入口の管理は難しいですが、出口に関しては特に無駄な出費がないか支払いを1円でも切り詰める。カードの明細を見直しましょう。不明な領収書はないか?無意味な引き落としは無いか?そのサービスは本当に必要か?などなど
また、生き残りのためなら取引先の銀行や政策金融公庫でお金を借りれる方は話を聞きに行くべきです。コロナ対策で国の融資がユルユルな今、返済利率も優遇されていますし、借りやすくなっています。うまく借りられれば無利子で返済まで1年据え置きというサービスもあります。
日本政策金融公庫ホームページ
https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/covid_19.html
銀行協会の相談口
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/topic/covid19/covid19_leaf.pdf
とにかく1年ガマンできれば、状況は良くなっていると信じる。それまでは生き残りましょう。その間は次のビジネスチャンスに向けて新たな知恵を出すチャンスなのかもしれません。今までと同じ発想では難しいかもしれませんが、こんな時だってお金を儲けるチャンスはあるはずです。
と言うのも、この引きこもり状況が続けば人々が受けるストレスの負荷は計り知れません。人間はカゴの中のハムスターにはなれません。沸騰したストレスには、どこかに発散できる蒸発口が必要です。そんな時に必要とされるのが人と人との関りであり、芸術であり、エンターテイメントだと思います。エンターテイメントは金持ちの娯楽ではなく、あらゆる人間の生活に必要なモノです。
今必要なのは明日への不安や嘆きではなく、次の段階へスッテップアップするための新しいアイディアです。トウモロコシ畑でお米は作れないかもしれませんが、収穫したトウモロコシをスープにできるかもしれない。粉にして焼けば原型からは想像もできないチップスができるじゃないですか。
今必要なのは奪い合いではなくビジネスシェア。どこにどんな可能性が潜んでいるか?エンターテイメント業界には、今後の生き残りをかけた洞察力と先見の目が試されているのだと思います。
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