ライバルは誰?
みなさんはココナラというサービスをご存じでしょうか?
いわゆるスキルマーケットといわれるサイトで、個人の持っているスキルを必要な人が売り買いできるシステムでランサーズやクラウドワークスなどフリーランサーズのための外注サービスです。
わたしはこのサイトのハードユーザー。例えば昔は会社のロゴを作ってもらうのに平気で20万~50万というのが相場でした。要するにお願いする方は言い値で発注を任せるしかなかったのです。その時代にデザイナーだった方は随分と良い思いをしたことでしょう。しかし、今ココナラなどのサイトで発注をかけると全く同じ内容を1万円で受けてくれる方が沢山います。この値段の差は何でしょうか?
サイトは誰でも登録できるので、中にはデザイナーと名乗っているだけで、業務経験が無い方もいるかもしれません。でも探し方によっては経験豊富な方を破格で依頼することができます。
ホームページにしても、20年前はちょっとしたシステムを組むとホームページの制作は軽く100万はかかりました。今はこのようなクラウドソーシングを経由すれば10万もあれば十分にお願いできる人がいます。その価格差は1/10ですよ。
だから今はこのようなフリーランサーの方々に仕事が優先的に回ってしまうので、企業としてのホームページの制作会社は成り立たなくなっています。ホームページ制作の会社は20年前は最先端の仕事で、このような会社を運営していれば、永遠に身分が保証されると考えられていました。しかし時代と共に価値は変わりました。企業が値段とスキルで個人に負けた象徴的な出来事です。
企業は時代と共に変わり続けなければならない。いつまでも美味しい時代は続かないんです。
特に今後はこのようなシステム改革は増々とてつもない速さで展開するでしょう。改革が早いということは企業にとってチャンスが増えると考えるか、取り残されてしまうと考えるか?
特に会社の調子が良く、お金がまわっている時こそ、次の一手を考えておかなければならない。お金の流れが緩やかになってから次の一手を考えたのでは遅すぎる。
ビジネス(特にIT系)を駆使したビジネスは、とにかく回転が速い。可能性は無限大で、お金を稼げるチャンスが増えていることは確かだけど、数年前には予想もしなかった相手に負けることもある。
世の中の変わりゆくシステムをじっくり観察したうえで、次の一手に何を加えるか?そしてそのライバルは誰か? そのような見極めもビジネスの能力に必要になっているのは確かなことだと思う。
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