2023-03-17

豆腐のように1兆、2兆

私が30代の時に私の人生で最も影響力を与えたであろう5本の指に入る人物との出会いがありました。

彼は国立大学出身の医者になるような逸材だったのですが、何故か飲食の道へ進み、都内で複数店舗の飲食店を経営している人物。私は彼の元、弟子入りのような形で飲食のイロハを教わった訳です。

その時の経験は自分がモバイルDJとして起業する際も大いに役立ち、教わったことは飲食のイロハではありましたが、結局は商売のイロハだったわけです。だからどんな商売でも万能の教えだった。その知恵を授けてくれた彼には感謝をしていますし、今でもその知恵は私の血と肉になって商売の場で活躍しています。

彼は当時、私に任せてくれた店舗が大繁盛店になったことを機に「お前にこの店を譲ってやる」という主旨のことを言ってくれました。

その経営者が手掛ける店舗は都内に片手で数えられるほどですが数か所あり、全てが上手く行ったわけではなく、いわゆる失敗したお店もありました。そのために借金も億単位であって、それも含めて譲ってくれるという意味だったことを私は見逃しませんでした。

私自身、イチから自分の実力を試してみたかったのと、本当に今後の人生において飲食を本業として続けるのか?迷っていた時期でもあり、最終的には飲食をやめて音楽の道へ戻ってきた・・・という経緯になります。

その大将は昔ながらの昭和のオヤジでしたから、時には怒鳴ったりすることもあった。ある時は彼は私に対し、大勢の常連さんの前で大声で叱ったことがあり、非常に屈辱的な思いをしましたが、それも彼の愛情だったと思うと不思議と許せてしまいます。父親の存在を知らずに育った私にとっては、男性からの愛を受け取るような経験は幸せな出来事だったのかもしれません。

今の私の商売規模だと借金は数千万円単位ですが、これが数億円単位になると今の自分の次元とは更に上のステップになる。商売自体が無借金で運営することがカッコいいというのは嘘で、商売に借金は付きもの。借金もしないで商売をするなんて「攻めの商売」ではありません。要は借金に対する返済を確実に行っているか?が大切で、それが社会的信用度ということになる。まあ、そのようなウンチクも彼から学んだんですけどね、、、

お金を動かすレベルというのは、手がけるビジネスの規模やスケールにおいて人それぞれです。ソフトバンクの孫正義さんは起業したばかりの若きし頃、ボロボロの事務所で社員3人の前で「お金というのは豆腐のように1兆、2兆と数えるもんだ」と豪語して、次の日に社員が辞めていったという話でした。まだ何の実績もないのに、この人は頭がおかしいと思ったらしいです。

私はもしあの時に店を譲ってもらって、数億円の借金まで引き継ぎ、背負ってしまったら・・と思うとゾッとします。飲食店はただでさえ薄利多売な商売ですから、個人店レベルで大きな借金を背負ったまま「攻めの商売」が出来るものだろうか?弱気にならないだろうか?と想像してしまう。

知り合いに「数億円の借金を完済した」という武勇伝を語っている人間がいて、それほどの困難に打ち勝ってきたヤツって人間力もスケールもすごい。商売で失敗しても商売で這い上がっていくという信念が凄まじい。

私は自分の商売を1兆、2兆と豆腐のような金銭感覚で動かせる日は来ないと思ってますが、数億円単位の話は普通にできるようになりたい。数億円の借金はまだ怖いけど、映画みたいに数億円の製作費とか、数億円の投資とか、数億円の売上げとか、数億円の利益になればうれしい。

贅沢目的とかの話ではなくて、大きなスケールでお金を動かすことは男のロマンでもあります。


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