2023-04-16

親の暗示

ほとんどの人間って、幼いころから家庭環境内で暗示をかけられている。その犯人はお父さんとお母さん。

「あんたは勉強がキライだ」みたいのは代表的な例で、その言葉の裏には「あなたは勉強がキライだからもっと頑張りなさい」という優しさがあるのかもしれない。

でも思考力が未熟な子供は、その言葉を鵜呑みにしてしまう。しかも自分が一番信頼を置いている親から言われた言葉だから間違いないと思ってしまう。「自分は勉強がキライなんだ」と。

私の娘が小学校5年生くらいの時に「全国学力テスト」という自分の学力を計るテストを受ける機会があった。そのテスト結果の順序を見れば、現在の学力が全国平均で何番目くらいかが分かるというモノ。

数日経過して、そのテストを受けた娘が見せてくれた結果を見て、私は笑った。というか大笑いのレベル。

全国で下から数えた方がはるかに速い順位。最下位チームに所属していた。

私は娘に向かって「そんな頑張って勉強なんてしなくてもいいよ、好きなことをやって過ごしな」と言い放った。私自身も若い時に勉強をしなかったことで社会に出て苦労したことはないし、それよりも自分の好きなことに打ち込んだ方が人生は楽しいと考えていたから。

その言葉に反して、娘は塾に行きたいと申し出た。別に異論はないし、やりたいんだったらやれば?くらいの気持ちで送り出した。

そこからの娘の激闘には目を見張った。みるみる成績をを上げて勉強に打ち込んでいた。私は「そんなに勉強ばっかりしなくてもいいんじゃない?」と相変わらず。実は私としては娘をアヴリル・ラヴィーンみたいなギターを弾きながら歌う女子ロッカーになってくれないかな~と密かな期待をしていた。私が音楽家だから娘にもそうなって欲しいとバカな期待をしていたけど、それはもちろん強制しませんでしたけど・・・

結果的に娘は成蹊中高を経て、早稲田大学に推薦で入るほどの学力をつけたけど、本当に尊敬に値するスゴイ人。あの時にアヴリル・ラヴィーンになることを進めなくて良かった。

何が言いたいかと言うと、子供が小さい時に親が投げかける「言葉」って想像以上の影響力があるということ。その言葉は暗示となって子供を誘導してしまうし、自己暗示は大人になってからブロックとなり、容易に外せるものではなくなる。

ボクが娘に小さいころに投げかけた勉強に対しての何気ない言葉は、反作用となって上手くいった。でもあの時「お前はバカだから、もっと勉強しなさい」なんて言ってたら、こうはいかなかったと思う。子供は自分のことをバカだと信じて勉強をするのがイヤになっていたと思う。

子育て中の親も、まだまだ精神的に幼いですから仕方ないんですけどね。今の自分だったら、もっと上手く子育てができるのに・・・と思い返すことが他にも沢山あります。


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