2020-07-26

シンバルに映る自分

わたしは小学校3年か4年の時にドラムを始めたのがきっかけでミュージシャンを志すようになりました。中学校に入るとバンド活動に明け暮れていましたが、新聞配達をしながらお金を稼ぎ、そのお金を全てドラムに突っ込んでいました。

当時ドラムセットは3セット持っていました。ひとつは小学校の時に母から初めて買ってもらったドラムセット。二つ目は義理の父親手造りのドラムセット。そして3つ目は先輩から買った(安全地帯の田中さんが所有していたもの)ドラムセット。

これらのドラムセットは北海道の田舎から東京に出る時に持ってくることができず、その後はどうなったか思い出すことが出来ません。

しかし、唯一今でも大切に持っているものがあります。それは5枚のシンバル。何故シンバルだけ持っているのか記憶が定かではないのですが、持っている5枚全てのシンバルは中学校の新聞配達をしている時に購入したもの、それだけは間違いのない事実。以下の写真はその一部です。

手前のシンバルは当時5万円くらい払いました。昭和の中学生にとって5万円って大金ですよ。新聞配達は毎朝朝刊を配っても12000円くらいの給料でした。しかしこのシンバル、30年以上も前に購入したとは思えないほどの程度の良さ、今でも全く問題なく使っています。

使っているという意味ですが、会社で数年前に新たにドラムセットを購入し、倉庫に保管しているのです。わたしの音響会社のメニューにレンタルでドラムセットがあり、フルセットを1日10000円で貸してます。1年に数回しか出番が無いので、コロナ中の機材整理で売ってしまおうか迷ったのですが、とりあえず考え中。その他にもギターやギターアンプ、ベースやベースアンプ、キーボードやキーボードアンプも持っているので、いつでもバンドが出来ます。

↑この写真が保有しているバンド機材の全て。最低限のモノは揃ってますね。やる気になればいつでもバンドが再開出来ますよ(笑)

シンバルの話に戻りますが、大切に保管していたシンバルにはソフトケースがあり、その中にシンバルを大切に保護していた新聞があります。新聞は古くて赤茶色に変色、しかし面白いのが新聞の日付。

↑新聞の種類はもちろん、故郷の北海道新聞。昭和62年(1987年)6月8日(月曜日)と記されています。今から33年前、私は16歳の時に家を離れ上京したので、つじつまが合います。まさにその時の新聞です。しかも見出しは中国の政治問題。笑っていいのかわかりません・・・

10代の時に新聞配達をしながら買ったシンバル。今後も手放すことはできないでしょう。このシンバルを見る度にハングリーだった若き自分の姿がよみがえります。シンバルは若き自分の姿を鏡のように映し出す気がするんです。


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