John Coltrane とNew York
私は17歳からモダンジャズに惹かれ、どっぷりとジャズに溺れた時期がありました。ジャズと言っても様々なスタイルがありますが年代問わず幅広く聞きあさった中でも1950年中期から1960年代前期のジョンコルトレーン全盛期に一番魅力を感じたものです。
ジャズを聴き始めたきっかけは16歳で上京した際に買ったコルトレーンの「ジャイアントステップ」という作品。なんとなくレコードのジャケットがカッコイイという理由でした。初めて手に取るジャズのアルバムとしては理解不能という言葉がぴったりだったかもしれません。
それが17歳の時にニューヨークに渡った時に、この音楽がピッっとハマったのです。まるで全て理解できたような錯覚を起こしました。街の鼓動、人々の活気、エネルギーにあふれた情熱的な地球の振動を感じました。ニューヨークという土地から、まさに60年代のモダンジャズの空気を読み取ることが出来た瞬間でした。最終的にコルトレーンのアルバムはほとんど買いつくし、マイルズデイヴィスやトニーウィリアムズ、キャノンボールなど、次々と虜になった自分が昨日のように思い出せます。
そして今、私の大好きなニューヨークがコロナに犯されていると思うと心が苦しくなります。多民族がひとつの街にひしめき合う人種のルツボだからこそ招いた悲劇なのかもしれません。4月も最終日を迎えた今日、涼しい風を感じながら少し鬱というか、センチメンタルな気分になりました。もしかして5月病でしょうか!?
そんな気分にぴったりなのがこちらのジャズアルバム。コルトレーンとジョニーハートマンが共演したロマンティックなアルバム。
その中でもお勧めな曲がこちら↓「You Are Too Beautiful」
目をつむって聞いいていると17歳の自分に戻れる気がします。
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