2021-09-29

彼女はホームレス 2

先日のブログでは、私が18~19歳の頃にニューヨークでホームレスの女性を拾った記事を書きました。

当時国が統一されていたチェコスロバキアのチェコ側の方で、国から逃げてニューヨークに渡って来たという所まではお話をしました。

当時私は、メキシコ人だらけの安アパート、月250ドルの激安物件に住んでいました。部屋の広さは8畳くらいと狭く、しかし日当たりは良く、ハドソン川が見える部屋でした。そんな自分の城にホームレスの女性を招き入れたのです。

彼女は別に美人ではなく、頭も良さそうではありません。英語も大したしゃべれませんでしたし、お金は全く持っていませんでした。唯一良かったのは愛嬌があるところ。気を許し、心から笑うとそこそこカワイイ顔になる点は癒されました。

訳の分からないストレンジャーを家に招いて数日間一緒に住むことになったのですが、今考えると、この時に取った自分の行動がなんとなくわかる気がします。

当時の私は(今もですが)音楽に夢中で、特にナイトクラブは1週間に7日間通い詰めクラブミュージックを空気のように聞いていた時期があります。そして、その時代に爆発的なヒットになった曲があります。

Crystal Waters – Gypsy Woman(She is Homeless)

※ちなみにこのビデオに出演しているダンサーは当時の私のダンサー仲間です

当時、日本でも流行ったのでご存じの方もいるかもしれません。そう、この曲こそが当時のニューヨークのクラブでバカ売れした曲。She is Homelessという副題がついた曲で、曲中に何度も「She is homeless」という歌詞が連打されます。このフレーズが私の脳内に浸透し、潜在意識に入り込み、ホームレスの女性を受け入れる体制が整ったんです。そうとしか考えられません。

彼女とは約束を交わし「1か月以内に何でもいいから絶対に仕事を見つけてくること」を誓いました。当時の私の給料は1週間150ドルくらい、1カ月600ドルで生活していました。その中から地元の高校へ通って、毎日ナイトクラブへ行って、家賃と食費を賄っていたんです。そこへ彼女の食費もかかるとなると、自分の給料では賄えるはずがありません。だから1カ月の約束で、そこからは自分で何とかするように伝えたんです。

しかし、1カ月後の彼女を観察していると全く仕事を探そうという気すら感じません。私は甘やかしたつもりはありませんが、彼女がぐうたらだったのでしょう。彼女を見捨てないと思ったのかもしれません。

2ヵ月くらい経ったある時、大家さんに「最近もう一人住んでいる人がいるらしいじゃないか?その人の分も家賃をもらうことになるぞ」と言われました。私は彼女に何の義理も恩もないので、さすがにそれは困ると思い、彼女にこう言いました。

「あと2週間で仕事を見つけないなら、本気で出て行ってもらう」と。

私の殺気だった顔を見て、本気だと感じてくれたのでしょうか?その後、彼女がとった行動にさらに驚くことになります。続きは、また気が向いた時に書きます!


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コメント2件

  • より:

    映画完成おめでとうございます
    それにしても少年の頃から人がいいんですね笑
    ホームレスの女性の話面白いです、続き楽しみにしてますね〜

  • Jobow より:

    Thanks!!

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