報酬の正しいロジック
コロナで苦戦を強いられた業種の人手不足が深刻な問題になっています。まさにコロナの経済損失で一打撃の後は、人手不足でまた一打撃です。
私の会社のようなイベント業界はもちろん、飲食業界、ホテル業界などコロナ明けで異常な巻き返しが各方面で起こっていて、受け入れ態勢を全く整えることが出来ません。
これらの業界はあちこちに募集をかけても人が集まらず、給料を高くしてもダメ。理由は仕事がキツい、時間が長い、休みが取れないなどの理由です。
私の会社も募集をかけては面接を繰り返していますが、なかなか実務的な人材に出会うのは困難を極める。人間誰でも長所と短所がありますし、80年代じゃありませんから長髪とかピアスとかの個性は認めます。(自分も長髪、ピアスですし・・・)
でも商売の基本の「キ」を理解していない人が多すぎるんですよね。まあ、これは個人の意識の問題でもあり、雇っている側と雇われている側の立場の違いもある。面接で話をしていると、ほとんどの方が以下のようなロジックで成り立っているのがわかる。
まずは「自分の給料」
次に「お客様にサービスや商品を提供」
最後に「会社にお金が入る」
でも世の中の仕組みはそうじゃなくて、現実は以下のように動いている。
まずは「お客様にサービスや商品を提供」
次に「会社にお金が入る」
最後に「自分の給料」
だから酷いヤツになると自分の給料のことしか考えていない。そういうヤツに言いたいんだけど、まずは「お客様にサービスや商品を提供できるスキルを身に付けてくれませんか?」と。
しかも、そのスキルは私が無償で提供してあげる上に、身に付いたスキルは一生役に立ちます。とも言いたい。
実際に数か月前に私の会社で面接をして研修をしていた若い男性がいて、私が提示した報酬に対して彼は自分の価値はそんな給料では足りない、と自己主張が凄かった。でも私は彼の価値をまだ何も知らないし、どれだけ仕事ができるのかもわからない。
私の会社は一般的に見ると、決して安い給料ではないのだけど、まだ何も会社に貢献していない人間が頭から「給料が合わない」と不満を並べている光景に違和感を感じた。
先ほどの世の中の仕組みであるお金の循環に関しての順番をもう一度思い出して欲しい。
まずは「お客様にサービスや商品を提供」
次に「会社にお金が入る」
最後に「自分の給料」
これは業種問わず、どんな商売も同じ。
お客様にサービスや商品を提供するためには、まずは自分のスキルを磨くことが第一。そこで会社に貢献できれば、その貢献度に応じて自ずからあなたの給料は増えて行く。
仕事ができる、できない以前に、商売の基本の「キ」である正しいロジックを誰もが知るべきです。
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