2020-12-11

非難するな

私の出身地である北海道旭川市がコロナのクラスターで全国的に有名になってしまいました。残念なことですが、それでも私の故郷への愛しい思いは変わりません。

9月に数日間だけ帰省した時は深刻な様子はなく、いつもと同じのんびりとした雰囲気でしたが、今はテレビで大騒ぎ。病院の名前もすべて知っているだけに全く他人ごとの気がしません。人口30万強の小さい街なので、私の知り合いでも問題になっている病院で働いている方がいます。

今回はたまたま旭川の病院で大規模なクラスターが発生してしまいまいたが、冷静に考えると全国のどの病院でも起こり得ること。どうか非難はしないでください。院内クラスター自体は仕方なかったと思うのですが、その後の市の対応が遅れたことは問題でした。今回の事例を失敗例として二度と他の自治体では同じような対応の遅れを繰り返さないで欲しいものです。私の生まれ故郷がこんなにも非難されるのは心痛い。

旭川は北海道の真ん中に位置しており、設備の整った総合病院が多いこともあり、道内から毎日沢山の患者が診察に訪れます。恐らく全国的にも珍しいほど病院や老人ホームなどの施設が充実している街です。なので、今旭川の病院や施設に近づけない地方の方は、大変深刻な状況になっていると察します。診察はもちろんのこと、面会やお見舞いすら制限されているでしょうから。

実は私の実の父親も来週から施設に入所することになっていて、コロナの影響でここまでの手続きにかなり時間がかかりました。本来は私が唯一血のつながった息子なので、施設へ同行するべきですが、こんな状況ですから帰省するわけにもいかず・・・という残念な現状です。

私が9月に帰省した時ですが、ある病院務めの幼馴染みは私に会うことを拒否しました。「今東京の人間に会うことはできない」とのことでしたが、それは私も理解できました。万が一、病院務めの彼が東京の人からコロナをうつされたら重大な責任。しかし、いまような状況になってしまっては、全国で安全なところなんて存在しないということ。都会や田舎、どこにいても感染される確率はゼロではない気がします。

海外に比べれば、まだまだ日本は穏やかですが、決して他人ごとではない。1日数万人単位で感染者が増えることを想像しながら生活していれば、今やるべき事がおのずと見えてくるはず。もちろん、そうならないのが一番ですがね。


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