音楽制作の化学反応
海外のテレビ番組は企画が面白くて、ついついシリーズ物はイッキに見てしまいます。今回わたしがドはまりした番組名は「The Cut」という番組でRed Bull TVが提供しているプログラム。
このテレビ番組はレッドブルTVの人気企画。イギリスで活動する無名のアーティストとプロデューサー9名が3組のチームに分かれ、12時間以内に共同作業で1曲仕上げる。各自は初めてその場で出会い、お互いの意見を交わしながら音楽制作の現場で化学反応を生み出していくという展開だ。
私が昨日見たのはシーズン1~3まで。アーティストと呼ばれる人物が歌詞を書き、歌を歌う。そしてプロデューサーは主にメロディーを考えたり、トラック制作を進める。この企画は音楽的にレベルの高いイギリスやアメリカでなければ成り立たないだろう。
というのも通常は歌詞を書きはじめ、メロディーを完成し、トラックから録音に至るまでの工程を12時間で終わらせるのは常識外れだから。私なんてドラムの音を1個決めるだけで1日かかってしまうこともある。(実際にこれはトラックメイカーあるある話)
番組を見ていると、毎回チェレンジに挑む3組のレベルの高さ、想像力の豊かさに驚く。こちら↓のエピソード3での勝者の完成品を聞くと「これは今ヒットチャートに入っている曲だろうか?」と勘違いをしてしまうほどのクオリティー。
最近日本ではオーディションで歌やダンスの番組が取り上げられ、その成長過程が大いに話題になっているが、このような音楽制作の企画があれば面白いと思うのは私だけだろうか?
日本でこの企画を成り立たせるには、圧倒的にトラックメイカー側の数が足りないが、一般の人に向けてどのように音楽制作の現場が創作されているかを知ってもらうには素晴らしい企画。テレビとして商売になるかは微妙なところだが・・・
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