あの税理士はどこへ?
私はDJの会社を2009年に個人事業から始めて2012年に法人化しましたが、個人事業を立ち上げる際に何の実績もないのに日本政策金融公庫から300万を借り入れることができました。それは何故でしょうか?
普通に考えたら担保も保証人も付けないで、商売のことを何も知らない訳のわからない人にお金なんて貸さないと思います。
しかしそれを叶えたのは、ある出会いがありました。残念なことに、もう名前を覚えていないのですが、ある税理士さんに相談に行ったことがキッカケ。
その方は建築関係の日雇い仕事から税理士さんに這い上がった方で、当時はとても異色なバックグラウンドだと感じました。そのような方なので、私のような立場の人間にも理解があると考えたのです。そして相談した内容が「どうしたら金融機関からお金を借りられるか?」という相談。
なんだ、この馬鹿なヤツは?と思われたかもしれません。しかもDJを商売にするとか言っている。しかし彼はとても真摯に話を聞いてくれ、アドバイスをくれました。しかも彼に連絡をしたのは、当日予約の無理矢理アポイントで相談料はタダ。今考えると、私の行動は人の時間と知識を奪うとんでもない泥棒です。
彼は新しく始めるビジネスの企画書の書き方、要点、そして融資担当の方へ切り出す「殺し文句」に至るまで、惜しみなく教えてくれたのです。なんと素晴らしい・・・
そのアドバイス通りに実行し、いざ融資の面接を受け、数日後に生まれて初めて金融機関から超低金利でお金を借りることに成功しました。本当に感激し、すぐに税理士さんにも報告をしました。
しかし振り返ってみて自分が本当に情けないと思うのは、その税理士さんに対してまともに金銭的なお礼をしていない事。最近になって、あらためて所在地を一生懸命探してみたのですが、どうしても見つけることが出来ない・・・彼がいなければ今は無いかもしれないというのに。
もう10年前の話ですが、今では日本政策金融公庫から電話1本でお金が借りれるまでに成長。分厚い資料の提出も不要、出向くことすら不要だなんて信じられないこと。
振り返ってみて色んな方に助けられたと、しみじみ感じます。自分のチカラって微力、他力って本当にスゴイ。そんなことを振り返り、ありがたさにふけっています。
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