2019-11-19

成長する人 しない人

組織の中で部下だった時代、そして上司になった時を比べると立場の違いから物事をとらえる視点が変わります。木だけを見つめていれば良い時期と、木も森も管理しなければならない時期に差し当たるのでは責任の重さが変わるもの。

私も会社員だったころは、よく上司に言われました。「言い訳なんて聞きたくない」と。今は小さいながらも会社を運営する立場になり、その心理が痛いほどよくわかります。ミスに対しての原因は突き止めたいもの、できなかったことへの言い訳は聞きたくないのです。ただ若いころというのは自分の非を容易に認めたくないし、自分がいかに仕事が出来ないか理解していない事が多く、解釈を和らげて逃げ道を作りたくなるのです。

では言い訳を永遠と語る見込みのない部下に対して、見込みのある人間とはどんな人物像でしょう?それは論理的に自分を分析し言い訳をせず、非を認め、まずは謝罪の言葉が出る人間です。

人間が成長する過程には必ず失敗はしなければなりません。失敗を繰り返して、失敗から学び成長するのが人間です。しかし自分の非を認められないということは、そこから学ぶことを拒否していることになります。人間的にも技術者としても向上を目指すのであれば、失敗をしたときは一度立ち止まって、その原因を知り、そこから何かを得なければ成長は見込めない。自分の非を認めたがらない人間は何度も同じ失敗をするのです。

だから私は仕事を手伝ってくれる経験の浅い人間には「失敗をしてもいいけど、同じ失敗をしてはいけないよ」と口癖のように言ってきました。そして失敗をした際は必ず隠さずに報告をして欲しいとも。原因がわかれば対策が生まれ、それが積み重なることで失敗しにくい体質になる。つまり経験を積ませてあげる意味もあるというものです。

ミスの最終的な全責任は、そこを仕切るボスにあります。部下のせいではありませんが、ボスとしてその部下が共に成長を見込める人間か、そうではない人間かを見極めるのは大切なこと。

スタート時の人間としての技術的なレベルはほとんどは同一ですが、そのちょっとした差が5年後、10年後の成長への大きなカギとなるのは間違いありません。


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