生まれ変わって金をシェア
ハンガリーで開催されている世界陸上2023で8月23日(水)に行われた女子棒高跳びでの出来事は世界を笑顔をシェアしてくれました。
Kennedy and Moon share the pole vault gold
映像ではオーストラリアのケネディ選手とアメリカのムーン選手の一騎打ちで金メダル争いが繰り広げられていました。
二人は今季世界最高となる4メートル90センチを記録。続く4メートル95センチに挑みましたが、両選手が共に3本のトライアルを失敗してしまった。
本来なら勝敗が決まるまでジャンプを飛ぶジャンプオフが行われるのですが、オーストラリアのケネディ選手が「もう争うのはやめて私達2人で金をシェアしない?」とアメリカ人のムーン選手に提案したところ「Okay」と合意。これには涙が出ました。
分かる人にしか分からないと思いますが、この2人の名字がケネディとムーンという関係だったことも偶然とは思えません。2023年代に起きた奇跡、宇宙はなんてドラマティックな脚本が好きなのでしょう・・・
そう考えていたのもつかの間、日本人同士でも過去に同じようなことが起きていたことが発覚。それは1936年のベルリンオリンピックにさかのぼる。
棒高跳びの2位決定戦で日本人の西田修平選手と大江季雄選手が「日本人同士で争う必要はない」と2位と3位の決定戦を辞退。帰国後は銀と銅メダルを半々にしたメダルが作り直され、勝利を分かち合ったという話。
「1940年の東京オリンピックでは上を目指して頑張ってほしい」という激励を込めて、西田は後輩である大江に2位の表彰台に立たせた。第二次世界大戦の為、1940年の東京オリンピックは幻となり、大江も1941年にフィリピンで戦死した。
こうして歴史を振り返ると、ケネディ選手とムーン選手の金メダルを分かち合うという行為が益々感動を帯びてきませんか?
もしかするとケネディ選手とムーン選手のどちらかは、大江選手の生まれ変わりなのかもしれません。
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