2022-11-20

激務 or 退職

ツイッターの買収に成功したイーロン・マスク氏が新たな局面を迎えています。

昨日(2022年11月19日)のニュースによるとイーロン・マスク氏はツイッターの社員に対して「激務or退職」のどちらかの選択を社員に迫ったところ、想定外の社員が退職を選んだというもので、なんとその数は1200人。

2021年時点でツイッター者の社員数は7000人強と報道されており、第一弾のリストラ企画は25パーセントの2000人に相当するらしいのですが、あまりの急な退職者の申し出に困惑しているそう。

具体的には週に80時間の労働を示唆したようで、計算すると週7で休まずに働いて1日11.5時間、週6なら13時間、週5勤務なら1日16時間も働くことになる。

マスク氏はペイパル創業時代を始め、昔からハードワークを続けており、週に100時間(週7勤務で1日14時間)の仕事量をこなしてきた人物。寝床はもっぱら会社のソファーだったそうで、いまだからこそ長者番付世界一になってますが、その仕事の仕方を他人に強いるのはどうなのか?物議をかましています。

私も少ないながら人を雇っている立場ですが「オレが働いているんだからお前も働け」みたいなことを自分の会社でやってしまうオラオラ系のオーナーは、すぐにつぶされてしまうでしょう。ましてやコロナで働き方に自由な風潮が沸き立っている今「週に80時間、出社して働く」という条件を突き付けられた社員の嫌気がさすのも無理ありません

もちろん日本とは違い給料はそこそこに高く、ツイッター社はソフトウェアのエンジニア系は年収にして2500~2700万円ほど。でもGAFAの中で比較すると、そこまで良い給料とも言えないところがミソです。

戦後の日本高度成長期はみんなで頑張ろう!という風潮があったので、長時間の残業は当たり前。残業代が支給されないこともザラにあったでしょう。でも今はそんな時代じゃない。

私がレストランのマネージャーをやっていた時代に、オーナーから「言葉は悪いがバイトは使い倒せ」と教わってきました。バイトの子をスパルタ教育で使って、使って、使い倒す。とにかくボロ雑巾のように使う。

オーナーの熱量と従業員の熱量は全くと言っていいほど温度差がありますから、同じ熱量を相手に求めるのは非常に難しい。もちろん中には熱い社員もいますし、世界を変えてやろうと意気込んでイーロンマスク氏について行く社員もいるでしょう。

スティーブ・ジョブス氏しかり、世界のトップに君臨する企業のボスには、このような圧倒的なパワーが必要かもしれませんが「激務or退職」つまり生きるか死ぬか?みたいな選択を従業員に与えるのは流行らないかもしれません。


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