2020-05-17

矢沢永吉 成りあがり

今回紹介する本は2020年5月現在で70歳を迎えている日本のロックミュージシャン、矢沢永吉が1978年29歳の時にインタビュー形式で書き下ろしたとされる本。私がこの本に出合ったのは15歳の時、それ以降の自分の人生に多大な影響を与えた本となった。

以下、本の冒頭に述べられている言葉は北海道でミュージシャンを夢見ていた15歳の少年の心を揺さぶったフレーズである。

「成り上がり」
大好きだね、この言葉。素晴らしいじゃないか。

こんな何もかもが確立されきったような世の中で成り上がりだなんて・・・せめてやってみろって言いたいよ。

昔から「この成り上り者め」っていうのは下を見て吐く言葉なんだよ。ところが今の背景では素敵な響きだね。快感で鳥肌が立つよ。そういう人間だよオレは、聞くやつがどう思うかは知らない。けれど文句は言わせない。「お前もやれば?」って言ってやる。

当時私は15歳でこの文章を読み「オレもやってやる!」と心に誓ったのを覚えています。翌年、北海道から勢い余って大都会、東京へひとりあてもなく来る勇気はここから得ました。まあ、来てからが死ぬほど大変だったのですが・・・しかし、このフレーズが若き自分を変えた原動力になったことは今でも忘れません。

また、この本には不思議と自分の境遇と重なる部分があり、それも彼の幼少期を知る上で想像力を掻き立てられ興味深かった部分です。

距離の近さを感じた共通点

  • おばあちゃんに育てられる
  • 貧乏で中学校から新聞配達をしていた
  • いつも腹が減っていてパンを盗む

※パンについては時効ということで許してください

また田舎から上京する背景も笑っちゃうほど似ていました。矢沢さんが広島から横浜に夜行列車で上京する際に5万円を所持していた。それに比べ私は北海道から東京へ上京した際は1万5千円だったこと。私の方が所持金が少ないので勝ちですね。

その後は劣悪な環境の中、住み込みで働くところまではほぼ同じです。しかしその後は全然違います。知っての通り、矢沢永吉は世界のスーパースターになったのですから・・・私は無名のDJのままです

ただ、現在の自分がこうして音楽を通してやりたいことを叶えるために諦めずにいられるのは、まさに矢沢永吉が成功者として日本の音楽界を開拓してきたから。私がこの年になっても夢を追いかけることが出来るのは10代で出会った「成りあがり」と言う書物のおかげ。

地元に玉置浩二という先輩がいて、その先に矢沢永吉がいる人生。私はメチャクチャ恵まれています!日本の音楽界の開拓者に少しでも近づけるよう、いくつになっても私の夢は覚めることはありません。

以下、動画でも解説しました!


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