催眠術の誤解
先日受講したヒプノセラピーについて、自分がイメージしていた催眠のイメージとはかけ離れた事実があったので、このブログを通じてお伝えする。恐らく催眠について全く知識の無い人は共通の認識だと察する。
結論から言うと、催眠術についてはテレビの影響が大きく関係していると思う。テレビでは施術する怪しい雰囲気の人物が人を操っているように見える。催眠にかかった人はやりたくないことをやらされたり、動物の鳴き声を上げたり、言いたくないことを言わされたりする。
でも、実際に催眠を受けたりかけたりしていると、そのような事実は全くない。催眠は施術者が誘導をするだけで、被験者が催眠に入りたいという意思が無ければ、催眠状態に入ることが出来ない。つまり催眠状態へは本人の意思で入り、本人が望まなければそのような状態にはなれない。
また催眠状態と言うのは普段の意識よりも意識がハッキリすることも驚いた。会話もできるし、受け答えがしっかり出来る。
催眠状態の脳波はシータ波という眠りにつく直前の状態で、潜在意識が優位になっている。人間は日常生活の中では顕在意識が優位なアルファ波の状態で、物事の分別や判断を行う。
人間が行動をする動機付けは潜在意識によって植え付けられた情報が基になるので、催眠状態のシータ波で自分が理想とする情報を潜在意識に植え付け、繰り返すことで、日常生活を送るための顕在意識下でも植え付けられた行動が伴う。それが催眠を通じて生活改善を行う「催眠療法」だ。
例えば、仕事が終わってオフィスから家までの帰り道は潜在意識下で体が勝手に自分の家の方向へ動く。オフィスから家までの移動は何度も反復し、既に意識に刻まれているから、いちいちどの道を使えば帰れるだろう?と考えながら歩いている人はいない。
このような日常生活の一部は、実は潜在意識が動かす催眠状態であると言える。人間はどんなに酒に酔っていても、潜在意識に刻まれた記憶があるので自宅にたどり着くことが出来る。
このように、私達は常日頃から催眠状態に入っていることが多いが、実はそれに気づくことがない。テレビで見た「催眠術」に特別感を抱く人が多いが、全然特別なことではない。
潜在意識に情報を送り込む「催眠療法」を通じて人々の生活向上に役に立てられれば・・・と思い、今後もヒプノセラピーを大いに活用していこうとワクワクしている。
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