2021-06-16

リクルート 江副さんの功績

この本、強烈に引き込まれました!久々に興奮レベルです。

起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

リクルートの創業者、江副浩正(えぞえひろまさ)の半生を描いた476ページに及ぶ大作。この本は絶対に映画化すべきでしょう。

江副さんと言えば80年代後半に「リクルート事件」の贈賄容疑で犯罪者扱いになった印象が強く、あまり良いイメージを抱いてない人が多いのも確か。ロッキード事件に次ぐ、日本の歴史で最大級の汚職事件を起こした張本人と言っても過言ではないので。

この本は江副さんの悪いイメージを払拭し、起業家としての側面にクローズアップ。1960年代にリクルートの前身「大学広告」の設立に始まり、どのようにして現在の8兆円企業にまで育て上げたかが鮮明に描かれています。

本のキャッチコピーは「ジェフ・ベゾスは、このヤバい日本人の「部下」だった」という衝撃的な見出し。直接的な部下だったかは不明だが、江副さんは1970年代にはすでにコンピューターの可能性に気づき、80年代にはクラウドコンピューティングの発想をビジネスに応用。

アップルもマイクロソフトも、まだうぶ声を上げたばかりの時代にグーグル検索のような構想を描いていたことが残されている。実際に1986年に富士通や米クレイ製のスーパーコンピューター(数千万規模)を何台も導入したことが明かされています。

私はつい最近、偶然にも孫正義さんの自伝書を読んだばかりでした。しかし、孫さん以前に江副さんという偉大な起業家がいたことに度肝を抜かれました。この本を手に取った若い起業家はあらためて日本人としての誇りを取り戻せるのではないかと思います。日本人の起業家恐ろし!と戦争モノの映画を見た後のような勇気が湧いてくる本です。

この本を読み進め江副さんが命を懸けて守ったリクルート物語を知ることで、リクルートという会社に親しみさえ覚えます。時代を先読みする先眼力、自分の足りないところを他力によって補うことで、採用した人材の才能を最大限に伸ばす。それが会社を急成長させ、当事者意識をもった社員同士が育った環境となり、社風になったと記してます。

バブル期以前、日本が生涯雇用を約束されていた時代でさえ、リクルートにはそんな常識は通じなかった。入社してわずか3か月の社員が面接官だった話や、面接してすぐに「お前やってみなよ」とプロジェクトのリーダーに抜擢されるなど、経験、高卒、大卒、女性を問わずチャンスと活気に溢れていたことが生々しく伝わります。

どんなビジネスも最初はスタートがあり、少人数が集まり雑居ビルの1室や家のガレージなどでビジネスをスタートしています。それはソニーもガーファも人間が作ったビジネスなら皆一緒。そんな創業当時の苦労話は笑いあり、身近で参考になるでしょう。

私たちのような昭和世代にはリクルート事件までの経緯や事実を改めて見返す本であり、これからビジネスを始める人には目を覚ませ、勇気をもらえる起業家魂に満ちた本だと思います。


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