彼女はホームレス
男なら誰でも、フとした瞬間に昔付き合っていた女性のことを思い出すことがあるでしょう。しかも、何故このタイミングで思い出すんだろう?って時に突然懐かしい顔が浮かんできたりします。
それは若気の懐かしい思い出かもしれませんし、甘酸っぱい失恋相手の記憶かもしれません。または自分が傷をつけた相手かもしれませんし、永遠に記憶から葬りたくなるような苦い経験かもしれません。いずれにしても、そのような遠い記憶となった女性は誰にでも存在し、しまっていた引き出しから突然顔を出すように、運命はいたずらを仕掛けます
先ほどボーっとしていると、突然そのいたずらは私の懐に忍び寄ってきました。あれは確か私がニューヨークに住んでいた18歳~19歳のころ。相手の女性は23~24歳くらいだったと記憶しています。いつものようにナイトクラブ帰りの電車の中で彼女と出会いました。いや、あれは出会いなんていうステキな出来事ではない。
信じられないような格好悪い話なので、正直なところあまり掘り起こしたくないのですが、もう何十年も前の話で時効ということで・・・
彼女はなんと、電車の中で寝ていたホームレスでした。見た目は白人、見るからに不衛生でしたが、きっと何か理由があるに違いないと思いました。
私から声をかけたのだと思いますが、なんと声をかけたのかは覚えていません。とりあえず、あまりにも可哀そうだったので当時私が寝泊まりしていた部屋へ連れて行き、まずはシャワーを浴びたいというので熱いシャワーを浴び、その日の夜は彼女はベットへ寝かせ、自分はソファーで寝ることに。
何か食べるか?と聞くと、とにかく疲れたから今夜は寝るとのこと。そういった瞬間にバタンと寝てしまい、大きないびきをかいてました。
翌朝、ご飯を食べさせ話を聞いてみると、彼女は母国チェコスロバキア(当時は1990年前後)から国を出てきたのだが、あてにしていた親戚から暴力を振るわれ身の危険を感じ地下鉄で寝泊まりをするようになったとのこと
その話を聞いて可哀そうだったので、1か月間はここで寝泊まりをしてもいいから、その間に仕事を探せばいい。とだけ伝えました。
そうして、見知らぬ女性と小さな部屋でシェアする生活が始まったのですが、これがとんでもない事態に発展します。
明日以降、あらためて思い出しながら書き足したいと思います。
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