DJ Play Listと探し物
DJにとって最新の音源収集は大変な作業です。新しいヒット曲は日々更新されますし、古い曲や知らないジャンルの曲も掘り起こせば次から次へと良作が出てきます。DJにとって音源の収集作業は終わりのない戦い。特にデジタル化によってハードディスク1台に何万曲も持ち運べる現在は、音源の多さよりも音源の管理の方が重要と言えます。
ポイントをお伝えしますと、1000曲の音源を全て管理し有効に活用できているDJと、5000曲を所有していても500曲しか活用できていないDJでは前者の方が有利ということ。
具体的に説明すると私の場合はiTunesのプレイリストフォルダでジャンルごと、そして更に細かくジャンルや年代に分けてプレイリストファイルにてリスト分けをしています。恐らく私の知っている限り、長年デジタルで曲の管理をしているDJはほとんどがこの方法です。またビジネスマンでもフォルダとファイルの親子関係は仕組みとして同じなので、ご理解いただけるでしょう。
補足ですがiTunesはバージョンが頻繁にグレードアップをしておりますが、ほとんどがDJにとっては不要なものばかり。しかもその度にトラクターやセラートといったDJ機器との不具合が起こり、iTunesを容易にアップグレードすることはお勧めしません。
話は戻り、DJのプレイリストを作成するにあたり、フォルダとファイルの関係性を以下に分けてみました。
例)プレイリストフォルダ (ジャンル別で)
1 Hip Hop
2 Soul
3 Disco
4 Top 40
5 Latin
例)プレイリストファイル (フォルダから細分化)
1 Hip Hop- Old School, 90S, South Rap, West Caostなど
2 Soul- 60S, 70S, New Jack, Black Contemporaryなど
3 Disco- 60S, 70S, Dance Classic, Eurobeatなど
4 Top 40- 80S, 90S, 2000Sなど
5 Latin- Salsa, Regaton, Bachata, Hitsなど
DJによってリストの分け方は様々だと思いますが、できる範囲で細分化すればするほど具体的になるので、管理の面では優れていると思います。はっきり言うと後から細分化するのは至難の業になるので、リストの作り始めに考えられる範囲で細分化しておくことをお勧めします。
そして、この管理が優れているDJは何ができるかと申しますと
プレイしたい曲を瞬時に探せる
これに尽きると思います。かなりのDJが大衆を目の前にし、プレイしたい曲を瞬時に出せずに後悔した経験があります。
私の場合もハードディスクにそろそろ10万曲の楽曲が眠っておりますが、活用できているのは半分くらいでしょう。現場でプレイしたい曲が鼻歌で歌えるのに曲名が出てこない、曲名がLove youなんとかだったけどタイトルの前後がわからない、みたいなことが起こらないよう、皆さんはしっかり管理してくれることを祈ります。
ビジネスで管理しているファイルが探し出せない方も同様に・・・大切なのは仕分けの細分化です