Autumn Leaves
11月に入り、東京は秋も深まってセンチメンタルな気分になります。私は1年の中で秋が一番好きなシーズンで、枯葉が積もった公園を散歩するのが趣味。
昔ニューヨークに住んでいた頃はマンハッタンの中心にあるセントラルパークへ出向き、赤や黄色に染まった落ち葉をシャリシャリと踏みしめながら、よく散歩をしていました。
そして、その時にウォークマンで何度も何度もリピートをしながら聞いていた曲がこちらの曲↓
Cannonball Adderley – Autumn Leaves
この曲はシャンソンの名曲をMiles Davis(マイルスデヴィス)のバンドに所属していたCannonball Adderley(キャノンボールアダレイ)が1958年に自分の名義でリリースしたSomethin’ ELSEに収録されています。
このアルバムの参加メンバーは素晴らしく「Somethin’ Else」と言うタイトル(俗語でタダ者じゃない、別格な、という意味)が示すようにマイルスのCool Jazzを代表する出来栄え。レコードが擦り切れるほど聞き込みました。
また当時の私はこの曲をカセットテープに録音して、大きなラジカセを肩に担ぎ、ニューヨークの街を歩きながら爆音で聞いていた。それほど惚れ込んだ曲。そして、この曲を聞きたくなる季節はいつも秋でした。
英語のタイトルで「Autumn Leaves」日本語では「枯葉」と訳されています。切ないハートブレイクソングで、枯れて散り行く木々の葉と人恋しさが重なり何とも言えないセンチな気分にさせてくれる。
元々は戦後に作られたシャンソン(フランスの音楽)で映画音楽として導入された音楽でした。イヴ・モンタンが歌ったこちらがオリジナルになります↓
Yves Montand – Les Feuilles Mortes
こちらの映画は最終的に人々に受け入れられることは無かったようですが、その後シャンソン歌手のジュリエット・グレコ(Juliette Gréco)がカヴァーしたことで一気に有名になり、海を越えてアメリカへ渡りジャズのスタンダード曲に作風を変えました。
歌手のジュリエット・グレコが1967年に歌った映像が残されていたので、歌詞の解説付きでお楽しみください。
Juliette Gréco – Les Feuilles Mortes
今では世界中のジャズファンに愛されている「枯葉」という名曲。様々なミュージシャンがカヴァーをし、人々の心をセンチメンタルにしてくれます。最後に日本を代表するジャズシンガー、阿川 泰子が歌ったバージョンをお届け。秋としう季節を一層噛みしめ、心にしみる切なさを味わいながらお別れしましょう。是非、お酒のお供に音楽をお楽しみください。
Good Night!!
Agawa Yasuko – Autumn Leaves
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