ある有名DJの話
先日ある有名DJのお手伝いをさせてもらいました。今の若い方はご存じないかもしれませんが、世界的に有名なDJで彼が制作した音楽は1990年代初頭に世界中でヒットしました。その代表作がこの曲↓
Deee-Lite – Groove Is In The Heart
そのDJの名前はあえて述べませんが、彼とは1990年代のニューヨークで何度も対面しており、そのことを伝え当時のニューヨーク話に花が咲きました。
彼は当時の私(10代後半だったころ)のことを知りませんでしたが、私は何度も客としてリクエスト曲を伝えていたので、忘れようがない。当時の私はナイトクラブをうろつくダンサーで彼はDJという関係。
1990年初頭にイケてるニューヨーカー集まったNell’sというナイトクラブでそのDJはよくプレイをしていたんです。彼は金曜日を担当していて、次第に土曜日に担当するようになりました。しかし彼らの曲がオーバーグラウンドで売れるにつれ、忙しくてナイトクラブでDJの仕事はやめてしまったようです。
私は当時、ほぼ毎日マンハッタン中のナイトクラブへ通っていましたが、Nell’Sというクラブが一番熱い日は水曜日で、毎週水曜日はNell’sに行くのがルーティーンでした。夜中12時を過ぎるとクラブの入り口には入場できない人でごった返す。
今はどうなっているのか分かりませんが、当日のニューヨークのナイトクラブは入口のセキュリティーが入場できる人を選び、どんなにお金持ちそうでも、どんなにオシャレをして来ても何故か入場させてもらえない人がいました。何を基準に入場できる人を選んでいたのかはいまだに不明ですが、私は常連だったこともあり、どんなに混んでいてもお店に並ぶことすらなく、いつも直ぐに入場させてもらえました。とにかくイケてるクラブというのは、中に入ることすら大変だった時代。
そんな時代背景を思い出しながら、お手伝いさせていただいたDJさんには懐かしさを感じつつ、彼の後ろでDJプレイを拝見。
1980年代~90年代のマンハッタンで聞いたアンダーグラウンドの曲があったり、もちろん本人が制作したヒット曲もおり混ぜたり・・彼の選曲を聞き、プレイスタイルを拝見していると色々な思いが巡ってくる。彼が音楽業界に残した功績はあまりにも大きい
当時はまさか自分がDJになるとは想像すらしていませんでしたが、今はDJとして生計を立てています。DJという職業は人を楽しませてナンボという仕事。私のプレイスタイルはそれが基準、そこは絶対に外しちゃいけないなと改めて感じる。
仕事ではありましたが、とても素晴らしい機会で勉強になった。やっぱりDJって職業は最高です。
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