アメリカンドリーム健在
私の記憶に痛烈な影響を与えた人物について、そのスケールをお話したい。
「銃とナイフ」よりも「ペンとマイク」を選び成功を収めたアメリカのラッパーといえばJay-Zのこと。彼の生い立ちを追うとアメリカン・ドリームが夢ではないことを真実として物語っていることがわかる。
人間の夢や思考に限度はなく、限界があるとすれば、それは自分の中で作っているだけ。そんなことは誰でも頭ではわかっているだろうが、子供のころから否定的な言葉を浴びせられて育った日本人のメンタルブロックを外すのは容易ではない。桁違いな自分の成功を想像することが非常に難しいのである。
Jay-Zの幼少期といえば貧困街のプロジェクト(アパート)で生活保護を受けるほどの恵まれない環境だったにも関わらず、彼の野望を日々強くしたものは一体何なのか?
現在の彼はラッパーとしては当然ながら、レコード会社のオーナー、アパレルブランド所有、以前はニューヨークのバスケットボールチーム「Nets」の共同オーナーでもあり、彼の総資産は2019年時点で少なく見積もって1000億円とも言われている。
日本にも元ZOZOの前澤さんのように無から一代を築いた資産家はいる。しかしJay-Zとはビジネス畑がまるで違う。日本の音楽畑でこのスケールの成功を得たアーティストは未だかつて現れていない。ちなみにDJ業界で世界一稼いでいる人物といえば2018年度もCalvin Harrisがトップで、彼の総資産は190億円とも言われているが、Jay-Zはその5倍にあたるわけだ。要するに世界を相手にビジネスができればジェイZやカルヴィン・ハリスみたいに音楽畑でもこんな数字が叩き出せるのだ。
しかし、ここからが本題。今や簡単に世界とアクセスできる時代となりレコード会社のような第3者を通さなくても個人レーベルで世界へ音楽のビジネスができる時代となった。その意味するところ、ミュージシャンやDJのようなクリエイターにとって、世界的に同じ土俵が整いつつあるということ。
その良い例が今年TikTokから世界へ、ぶっちぎりなヒット曲を放ったLil Nas Xの「Old Town Road」だろう。この曲が流行る直前までは無名のそこらの黒人だったのだから。TikTokとジャスティンビーバーのツイートで自分の曲に火が付くとは、一番びっくりしたのは本人自身だろう。
言いたかったのはミュージシャンやDJも宝くじを買うよりは億万長者になれる確率が高いということ。(宝くじの一等当選確率は飛行機事故よりも低いと言われているのを考えれば・・・)
なんて夢のある話じゃないですか!DJ、そしてミュージシャンよ、諦めずに大志を抱きましょう!
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