汚染水、それでも放出するか?
本日のニュースで福島第一原発の処理水が2年後に海洋放出されることを政府が決定したとの記事がありました。そう、テレビでよく見かける核燃料を冷やすために使われている汚染水で、タンクが山積みになった光景です。
※写真は朝日新聞デジタルより
この政府の決断は時期尚早ではないでしょうか?日本政府が勝手にそんなことを決めて良いのでしょうか?そもそも海は地球全体につながっており、例え日本の海域内だとしても国内の問題だけにとどまりません。世界の海、地球の海です!
政府の言い分を聞くと、放出する水の安全基準値は国際原子力機関においても認められているとのこと。要するに「安全な水だから海に流しても大丈夫」との説明です。
コロナ渦で経済ピンチの中、またはオリンピック開催を間近に控えたこのタイミングで何故そんな発表をする必要があるのでしょうか?福島だけの問題ではなく、日本の立場的に悪影響しか与えません。
今朝、このニュースが発表されると隣国の韓国や中国ではトップニュースに。韓国では大統領支持率が低下しているので、日本叩きの材料として政治利用されることは間違いありません。
また中国の人民日報では「周辺国や国際社会に脅威を与える。日本政府は責任ある公共精神を明らかに欠いている」と批判しています。わたしは今まで中国の肩を持ったことは一度もありませんが、これは正論だと思わざるを得ません。
更に大阪府の吉村知事は「政府から要請があれば大阪湾への放出も検討する」と勝手なことを言ってます。ここは本当に民主国家でしょうか?関西の住人に許可を得た発言でしょうか?
第二次世界大戦で核爆発で敗戦した国が、あらためて核の脅威にさらされている。処理することすらできないのに、核を捨てる技術さえ開発していないのに、それでも原発を推進し続ける不思議な国、日本。何故失敗から学ばないのか?
決して他人事ではない原発の環境問題。子供たちにきれいな海を残し、安全な海の食を守るために、いま私たち個人それぞれが決して目をそらしてはいけない。
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