2022-08-07

春風秋雨の主人公

先週撮影したドキュメンタリードラマの作品は現在90歳の方の半生を描きました。

そのため、幼少時代から青年期、熟年期に渡り1人の主人公を3人の役者さんが演じることで物語を成立させました。

順を追ってご紹介しますと、主人公の幼少時代を演じてくれたのは谷口侑人(たにぐちゆうと)さん。

既にアジのある役者さんで、内に秘めているモノを感じます。あまり表に感情をあらわにしない彼にとって、今回の撮影は新たなチャレンジだったと聞いています。なんせ、感情をぶちまけるシーンが冒頭からありましたから。本番前にメールで何度かやりとりをし、期待通りに役を演じてくれました。彼のシーンは見せ所が満載です。

次に20代を演じてくれたのが以下写真の井戸大輝(いどだいき)さん。

本作の主人公は農家出身なのですが、偶然にも彼の実家も農家!子供の頃はよくお手伝いをしていたそうです。

面白いことに彼は数年間、映画の助監督だったらしいのですが2022年(今年)から役者にチャレンジしています。そんなわけで、彼のプロフィール資料は他の役者さんと比較して、全然アピール力に欠ける資料でした。しかし、彼の顔つきを見てピンときました。

お世辞にもジャニーズ系の二枚目役者ではありませんし、俳優歴何十年の方に実力は及ばないかもしれない。でも、彼を見て何かを感じたんです。だから自分の直感を信じて井戸くんに賭けてみることにしたんです。結果大正解だったのは、作品の完成時に理解してもらえると思います。

最後に主人公の40代以降を演じてくれたのが大石敦士(おおいしあつし)さん↓

舞台出身の方で、つかこうへい劇団にも所属経験がある方。現場での彼とのやりとりは最高面白くて、主人公のキャラクターを少し説明しただけで、主人公が乗り移ったのか?と思うほどの演技を見せてくれました。セリフのアドリブが次々と駆け抜け、期待を超える笑いがあるのも彼のシーン。しかも最後にはきっちりと主人公の役割で〆てくれます。見ごたえたっぷり、乞うご期待です。

以上、3代に渡って素晴らしい役者さんに支えられ、本作のストーリーを熱演してもらいました。

撮影後の残務が多く、収録した映像はまだ全然編集に至っておりませんが、一日でも早く映像を完成できるよう頑張ります!


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