脚本と本の違い
現在、私が通学しているシナリオの学校も残すところ僅かな日程となります。短期コースではありますが、毎回先生のお話を聞いていると多くの発見があり、脚本家という仕事の奥の深さに感銘を受けずにはいられません。
例えば本で表現するのと、脚本で表現するのでは以下のような違いがあります。
(例)
本:太郎がタバコを買いに家を出た
脚本:太郎が家の玄関を出る。タバコ屋の看板が映る。太郎がタバコを買っている。
以上は同じ意味となります。本ではワンフレーズで言い表せるのですが、脚本は映像の「絵」を通して表現をします。ですので、本のように「太郎がタバコを買いに家を出た」という映像は通用しません。映像はひとつひとつを区切って見せ、つなげることで意味を持たせていくのです。
だから俳優や女優にとっての脚本は、その感情を演じるのに想像力が必要になります。そして演技を伝える演出家や監督の決断も明確でなければ指示が出せません。良い作品を作るのに決断が曖昧な作り手など存在しないのです。そこには頑固たる創造性がフル回転で働いています。
脚本の書き方を習得していると、物事の考え方にも影響が及びます。言葉にしずらい感情を人に伝える時は「こんな時はどう伝えればわかりやすいんだろう?」と断片的に頭の中で考えるようになったり、常に他人のしぐさや行動を観察するクセが付きました。ドラマのネタになりそうなことを考えたり、面白そうなキャラクター作りを妄想したり・・・と、もう止まりません。
新しい世界に足を踏み入れて、人生の変化を楽しんでいる自分がいます。
表参道シナリオセンター
https://www.scenario.co.jp/
↑こちらが所属している学校です。わたしは通学をしているのですが、オンラインでも授業を受けることができます。授業料も決して高額ではなく8週間コースで25300円、6カ月コースでも10万円以下。この学校から多くの脚本家が誕生しているのも事実。映画やドラマにとどまらず舞台、アニメ、CMなどの脚本家を目指す方々が年齢問わず通っています。
1年を通じていつでも入学できるタイミングがあるので、興味のある方は是非!
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