2020-11-04

本当の手作りウエディングとは

10月以降、毎週のようにウエディングのご依頼が入っております。しかしこれまでとは違いコロナ対策のために屋外で開催されるウエディングが毎週のようにあることが特徴です。

そんな中11月3日の祝日に行われたのが、仕事で頻繁に顔を合わす機会があるウエディングの花屋さん夫婦の結婚式。ウエディングの仕事をやっていて嬉しい依頼は、同業者に選ばれること。今回のお客様はウエディング関係のお仕事をしている方ですから、そんなご自身のウエディングで私を指名してくれるのは光栄なこと。当日は自分の持っている全てを惜しみなく出し切ろうと決めていました。

場所は熱海のスタジオリーフという一軒家風の建物。普段はCMの撮影などに使用されているようで、最近では玉木宏さんの麹レモンサワーの撮影があったとのこと。小高い丘の上に位置し、熱海の海が見渡せる素晴らしいロケーションです。

新郎新婦様とはラインビデオなどで何度か打ち合わせをし、お話を聞いた時から「これはとんでもないパーティーになる!」と予想。ウエディングプランナーは入れず、自分たちのコネクションで当日までの全ての準備を整えていたようです。例えば会場の装飾やデコレーションは自分たちが花屋なので、自分たちで行う。食事はいつも通っているお気に入りのシェフに来てもらう。オシャレでヘルシーなドリンクを作る職人、フォトグラファー、ビデオグラファーも全て仲の良い知り合いに頼む。唯一、私だけはそこまで深い仲ではありませんでしたが、このウエディングを通じて打ち解けたのは言うまでもありません。

日本中のウエディングが全てこのようなパーティーになれば、絶対に楽しくて仕方なくなると確信します。まさに手作りパーティーとはこのこと。前日会場入りしたメンバーがああでもない、こうでもない、とか言いながら準備を進めるが、あいにく新郎さんの車が途中高速道路で故障してしまい、レッカーで会場入りするというハプニングも。これは何かの演出か?!前日で良かった!

屋外パーティーの最大の関心事は当日の天気。晴れれば天国、雨なら地獄。とはいっても、これまでの屋外ウエディングで一番記憶に残っているのは土砂降り雨のウエディングですが・・・

もちろん、この日は素晴らしい天候に恵まれ終始熱海の風を感じながら気持ちの良いパーティーを執り行うことができた。私の担当は音響、音楽演出なのでその役目をしっかり果たせるようパーティーが始まると集中モードに。久しぶり緊張をするという、自分でも笑ってしまう事態。その想いが叶ってか?自分で言うのはおかしいですが、ここ数年で一番良いパフォーマンスができたと自負します。自分で演出して、自分で泣きそうになる。そして周りを見渡すと結構な人数が泣いていました。

パーティー中はスケジュールを余興などでパンパンに詰め込まないのもポイント。ゲストだって本当にプロフェッショナルなものだけを見たい。ヘタな歌や踊りなんて誰も見たくないものです。でもさすが、そこはウエディングを熟知しているだけあって、スケジューリングも素晴らしい。

たったひとつ、このパーティーには目玉の催しがあり、それは花屋である新郎さん(新婦もですが)が即興で新婦へ贈るブーケを作るパフォーマンス。そして、それと同時に行われる新婦さんのヘアチェンジ。ヘアチェンジは行きつけのプロの美容師さんが担当。こちらもプロフェッショナルな技を披露。この掛け合いは素晴らしかった!!

ここにきて私自身も考えさせられました。普段仕事として関わっている結婚式。ミスをしないようにとか、正確なオペレーションをとか、振り返ってみると何年もそんなことばかりに気を取られていました。今回も仕事ではありますが、久しぶりに忘れかけていたウエディングの楽しさを噛みしめることができた。

二人の人生で大切な瞬間に居合わせることができたこと、そして心からお祝いしてあげることで、演出役として心から感動するパーティーを作る一員に加われたことは何にも代えがたい経験となった。

帰り道はずっと心地よい余韻に浸りながらドライブをして帰宅。本当に最高な一日!

帰り際に沢山のお花をもらったので、早速家に並べました。花屋さんって良い仕事だな


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