市場と自分
わたしは20代の時にミュージシャンを成功を目指すかたわら、市場でアルバイトをしていました。その市場は千葉県船橋市の地方市場で青果、鮮魚、関連商品の3エリアに分類。わたしがアルバイトをしていたのは関連商品の建物内で、主に梱包商材を扱っていました。
取扱商品は紙袋、ビニール袋、紐、食材パックなど世の中の梱包出来るモノは全て。現在その会社は東証一部に上場しており、あの時に社員になって株を持たせてもらえたら(持ち株制度があったので)今頃はスゴイことになっていたと感じます。
脱線しましたが、今回のブログはそんなことを伝えたいのではなく、私と「市場」の関係を話そうと思います。
私が初めて魚市場に連れて行ってもらったのはニューヨークに住んでいた10代後半。当時マンハッタンにあったフルトンマーケットが一番最初です。当時私は音楽の勉強をするかたわら、マンハッタンの配膳屋で日本人向けに弁当の仕込み(調理)をやってました。
フルトンマーケットは朝4時くらいからメチャメチャ活気があって、巨大なマグロなどが並んでいたのを思い出します。仲卸業者には日本人もいて、親方が大量の魚を仕入れていく姿にあこがれたものです。そんな経験もあり「市場」という存在が好きになったのかもしれません。
30代になり音楽の道をあきらめ、個人経営の鮮魚居酒屋で飲食業界から出直そうと思った際、その会社の代表に「自分が毎日市場で魚を仕入れたい」と申し出ました。そう、20代の時に働いていた船橋市場で食材を仕入れることを申し出たんです。
すると、ふたつ返事でOKとの回答。しかし、そのOKが意味するところは、夜まで店の営業、朝から市場での仕入れ、そして昼は食材の仕込みという1日16時間労働の始まり。あれほど毎日働いたのは初めてでしたが、売り上げが急激に上がりメチャクチャ楽しかったのを覚えています。
40代では今のDJ屋をやって軌道に乗せましたが、私の市場好きは今でも変わらない。市場で魚を見ていると胸がときめくんです。
先日、地元のお寿司屋さんと知り合った際に豊洲の市場へ連れて行ってくれる話が浮上、ありがたく乗っかりました。
浦安の老舗寿司店 仲寿司
とても気さくな大将で、快く豊洲市場内を案内してくれました。
豊洲市場に一般の人が入れるか?と気になる人も多いかと思いますが、YesかNoで答えるとYesです。買い付けの方々を見ていると、一般人はさすがに見てすぐに分かりますが、売る方も商売ですので断られることはありません。また、小規模のお店で商売をされている方も沢山いるので、常識的な範囲なら少量でも買い物はできるでしょう。
それにしても豊洲市場の規模には圧倒させられました。市場の方は写真を嫌がるので、仲卸業者の写真は撮れませんでしたが、唯一撮影したマグロのセリ場での写真がこちら↓
日本の魚を扱う巨大マーケット、ドキドキ豊洲市場。2時間の滞在で視察できたのはたったの3割。あまりにも広すぎます。
寿司屋の大将に仲卸しのお店を沢山紹介してもらったので、年末は万札を握りしめて、買い物に行こうかと思います。
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