現金に触れる
最近は仕事でもプライベートでも現金に触れることがめっきり少なくなりました。電子マネーやクレジットカードは管理がラクなうえにセキュリティーもそこそこ保証されています。
先日20年以上使っている某銀行のクレジットカード会社から電話があり、要件を聞くと「あなたのクレジットカード情報が洩れているようで、何度か不正に使われた形跡があります」とのことでした。詳しい明細を聞くと、ほとんどの情報は確かに私が決済した買い物だったのですが、見覚えのない決済が2点もあったのです!これには驚きました。
その後カード会社のアドバイスに従い、漏洩したカードは破棄の手続きをし、新しいカード番号を取得。全くいつどこで私のカード情報が漏洩してしまったのか見当がつかずで、改めてインターネットショッピングの恐ろしさを知りました。とはいえ、このように見覚えのない買い物に対してしっかりと保証をしてくれるのは安心です。現金だったら落としたり、盗まれたり、自分の手から離れた後の保証はどこにもありませんから。
しかし、あまりにも現金に触れる機会が少なくなり、振り込みにしても入金にしてもポチッとワンクリック、インターネット画面で残高確認をするだけになり、お金の価値を実感できないことに疑問を持ちました。だったら現金に触れてみようと・・・
先週、銀行から借りたお金を返しに地元の信金に行った際のこと。
- 私:今日はお借りしたお金を返済に参りました。そこで相談です。
- 銀行員:はい、どのような相談でしょう?
- 私:一度、お返しする400万を口座からおろして触れてみてもいいですか?おろしたお金を現金でお返ししますので
- 銀行員:え、はっ、も、もちろん大丈夫です(汗)
- 私:久々に現金に触れてみたいんです。自分の手で。毎月入金や支払いを通じて動いているお金をネット上の画面ではなく、手に取ってお金を感じてみたいんです!
- 銀行員:も、問題ないですよ!(苦笑)
このようなやりとりを経て、実際に現金を手に取りお金のありがたみを感じることができました!何故か思い出がよみがえってきたのですが、10代で就職した蕎麦屋の仕事で手渡された紙袋。その中には初月給(当時9万円)が入っており、同じ重みに浸った数分間。
そして現金を拝み無事返済を済ませると「もっと良いことにお金を使うから何倍にもなって帰ってきてねー」と、子の旅立ちを見送る気分になりました。(恐らくこんなことを思うのは私だけでしょうが・・・)
お金は循環させてこそ価値のあるもの。もっとたくさん稼いで、もっとたくさん使いたいものです。
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