人生100年って曖昧な数字
昨夜は久しぶりに全く眠れない夜を過ごしました。普段から不眠はよくあることですが、朝まで全然眠くならなかったのは初めてのこと。おかげで沢山考えごとをする時間がありました。
しかし、夜中に考え事をするのはロクな発想をしませんから、おすすめはしません(笑)
ところで、話は変わりますが数年前に「人生100年時代」というキーワードが世間をザワつかせました。「ライフシフト」という本の著者が提案した人生戦略で、私もその本を読みました。
しかも金融庁が100年時代を生き抜くには2000万円の貯蓄が必要とマスコミへ提唱したものですから、余計に世間が慌てふためいた。
それじゃ、2000万円の貯蓄がない貧乏な人は老後を生きていけないということなのか?と不安材料をばらまいたわけです。
それでなくても敗戦を経験した日本人は習性的に明日の食べ物や将来の老後のことばかり考えて過ごす人が多い文化背景がある。
もちろん、老後の資金が無ければ今の年金制度だけでは生活していけないのも理解できる。自分以外に頼る人がいなくて、子供にも迷惑をかけたくないのも理解できる。
でも、100年時代の「100」という数字も、2000万円の「2000」って数字も一体何の根拠があるのか?と疑ってしまう。
定年までに2000万円貯蓄があれば、本当に生きていけるのか?人によっては全然足りないだろうし、人によっては十分かもしれない。寿命だって本当に100歳まで生きる人もいれば70歳くらいで亡くなってしまう人もいる。
何が言いたいかというと、金融業界が自分たちの利益のためにバラまいた曖昧な数字に踊らされて、今この瞬間の人生を台無しにするのはもったいないということ。
将来のために今の生活を棒に振るのは本末転倒、私たち人間は今この瞬間の幸せを味わうために人生を送るべき。
いつもでも目を向けるべきは「今この瞬間」。そして「今この瞬間」が死ぬまで永遠に続くだけ。
勘違いしてほしくないのは、今どんちゃん騒ぎをして楽しければいい・・・ということではない。
私が言いたいのは「今の瞬間を味わう」ということ。将来の不安で毎日の生活が押し潰されてはいけませんよ~ってことです。
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