ウエディング　サプライズ

これまでに数千組のウエディングに関わってきましたが、先週行われたパーティーはこれまでの常識を完全に覆しました。

よくウエディングではサプライズってこと、やりますよね？私たちパーティー屋は人を驚かせて喜んでもらうことが大好きな人種ですが、今回は全くの規格外でした。

サプライズの対象となったのは、日ごろからウエディングの仕事上でお付き合いのあるビデオ制作のクリエイターメンバー。私のような音響チームとも親しくお仕事を進める仲間で、普段から共にウエディングを創造している方。現場で一緒にウエディングを盛り上げる戦友でもあります。

案件自体の相談が来たのは昨年のこと。なんと当日に新郎となる人物はこの日にウエディングをやることを事前に知らされていないのです！要するに新郎に内緒で当日に集まるご友人やご家族がパーティーの計画を遂行。半年以上も新郎に極秘でウエディングの打ち合わせが進められていたのでした。

企画の中心人物は彼のビデオ制作会社（G.O.D Films）の親方。すでにこちらのカップルは書面上では結婚をしているのですが結婚式は挙げていないとのこと。そこで新郎に内緒で結婚式のプレゼント企画を考案、なんともグッとくるじゃないですか！

もちろんこの企画を実行するにあたっては沢山の仲間が関わっており、ウエディング会社を始めご家族や同僚、友人たちなどの協力無しに当日を迎えることはできなかったでしょう。

実際の式の始まりは、新郎が普段のようにウエディングの撮影のつもりで会場入り。そこでは何故かウエディングドレスを着た妻がいるではありませんか！「なに、なに、何・・・」

もちろんビデオ屋さんが仕込んでいるので、新郎が戸惑っている様子はバッチリ撮影されており、最後のエンドロールビデオ（当日の撮って出しビデオ）で終始撮影され公開されました。

ここから挙式が始まり、そして数時間に及ぶパーティーは非常に濃い～内容。笑いあり、泣きあり、そしてドッキリありと参加された方々や仕込んだスタッフ全員の記憶に残るウエディング・パーティーになったのは間違いありません。私も久しぶりに涙が頬を流れ落ちる経験をしました。

最高のサプライズパーティーは、大成功で終え皆がハッピーに。私の記憶からも一生離れることはないでしょう。