2022-03-15

DJの仕事は空気製造機

最近は平日でもウエディングのご依頼をいただけるくらい仕事が戻ってきました。

ご自身のウエディングにDJを呼びたいお客様というのは、よほどの音楽好きか海外に在住経験のある方がほとんど。

今回のご依頼時、新婦様からの初回問合わせのメールで「若い時にクラブが大好きだった」と記載されている。

そこで結婚式を迎える前に直接お会いして事前打ち合わせをしたんです。私が質問を重ねる中で、どのあたりがツボの年代かを知るために、こんな質問をしました。「いつくらいまでクラブに行ってたのですか?」と。

その答えが想定外で「今でも全然通ってます」とお答えになり爆笑。

ケミカルブラザーズやファットボーイスリムが好きとのことで、当日に思い切ってプレイをしてみましたが、いわゆる会社の上司などがゲストとして来場するザ・ウエディングの披露宴には面白いほど不向き。満足してもらいたい一心で、気持ちを鬼にしてプレイしましたが、周りからは意外とイケてるとの反応。自分の中の常識を覆しました。

恐らく普通だったらそこはクラシックが流れているようなウエディング会場。参加しているゲストのはも、どでかいスピーカーを持ってきて、次々と切り替わるDJの音楽に対して何を思ったのでしょう?

その会場は私は初めてお邪魔したのですが、面白かったのが食事などを提供するサービスの方々。「これドンピシャです」とか「昔好きだった曲です」みたいなことを言いに来てくれる。

DJの仕事は、その場の「空気製造機」であり、音楽を通じて心地よい空間を作ること。それぞれが育った環境の中で聞いてきた音楽が違うように、万人に満足してもらうことは難しいのですが、ご依頼者の嗜好をくみ取りながら、できるだけ多くの人に音楽を楽しんでもらうことが大切。その辺りのポイントをクリア出来た時はとてつもない達成感を感じるんです。


にほんブログ村 音楽ブログ DJ(クラブ・ディスコ)へ

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください