2021-02-17

ラッパーが絶対に見るべき映画

先日、これまでの人生を通して鑑賞した映画の中で、好きな映画を3つ挙げてくださいと聞かれる機会がありました。自分なりに考え、今までに見た数えきれないほどの映画から3つを選ぶ難しさ。。。これは好きな曲を3つだけ挙げなさいと言われるのと同じくらいハードな質問。

確実に言えることは、鑑賞した回数でぶっちぎりのナンバーワンは「Rocky」でしょう。続編でシリーズ化されましたが、私のお気に入りは絶対に初回に公開されたオリジナル編。町のチンピラが成り上がっていく姿を何度自分の姿として投影したことか。しかも最終的には負けてしまうところも、現実的でした。あれで勝ってしまったらシンデレラ物語になってしまうので、負けてしまうくらいでちょうどいい。

私自身もロッキーの影響でボクシングを始めた一人ですが、当時は「あしたのジョー」や「Rocky」の影響でボクシングを始めた人が沢山いると聞いています。

話は戻り、影響を受けた面白い映画という意味ではRockyは人生の中の3位圏内にはランク入りしません。映画の面白さはストーリーは無論、芸術的な評価も検討するので、そうなるとRockyは圏外。私が選んで3つの映画は以下のような評価です。

1位 スカーフェイス

2位 タクシードライバー

3位 カラーパープル

3位はスピルバーグ監督の映画でアリスウォーカーという黒人女性が書き下ろしたエッセイを脚本に書かれた黒人女性の映画。2位はロバートデニーロ主演、マーティンスコセッシ監督のニューヨークを舞台にした映画で、駆け出しのジョディーフォスターも出演しています。

そして1位は私の大好きな俳優、アルパチーノが主演している「スカーフェイス」。恐らく80年代の黒人やスパニッシュの若者には多大な影響を与えた映画で、当時80年代のヒップホッパーはほとんどが虜になった作品です。キューバ人のチンピラが成り上がっていくギャング映画で、最終的には自虐的な行動に走り、銃をぶっ放して衝撃的なエンディングを迎えるのですが、これが凄まじい迫力でたまらない!

この映画は何度見ても、その都度新しい発見があるうえに、80年代アメリカンマフィアの走りのような映画。特に若いラッパーには是非見てほしい映画(影響は受けなくていいが・・・)で、当時のラップシーンには頻繁にこの映画の話題が出てきました。ストリートギャングが成り上がっていく姿は、当時のラッパーは誰もが憧れ、自分自身をこの映画に孤独のヒーローとして映しだした代表的な作品だったと記憶します。

そう考えると映画が与える影響はとてつもない。ロッキーを見てボクシングを始めたり、スカーフェイスを見てギャングに憧れたり・・・まあ、人生も映画と同様、自分で作るストーリーですからね。


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