親のエゴが子供を潰す
親子関係の話ですが、子供を自分の所有物みたいに考えている親が多すぎます。と同時に子供もいつまでも親の家にいるべきではないと思うんです。
いつもアメリカの話を持ちだして申し訳ないのですが、アメリカでは18歳を目途に子供は家から出ていくことが多い。そして親はそこまでのタイミングで、子供が自立できるように育ててあげるんです。
アメリカでは18歳という年齢を境に大人への仲間入りを果たすわけですが、その年齢に達するまでに親は子供に決断力を育て、社会に出て自分の頭で考えて行動ができるように促す。子供は家を出ていかなければなりませんが、同時に親も子供を手放さなければならない。いつまでも家に住まわせ、生ぬるい環境の中で子供から判断力を奪ってはいけないんです。
子供はいつまでも子供ではなく、ましてや親の所有物ではない。20歳を過ぎても子供を家に住まわせる行為は、一見すると親のやさしさに感じるかもしれませんが、子供が社会に対応する能力を弱らせるだけ。ましてや仕送りなんてもっての外で、子供の思考をストップさせる弊害であり、親のエゴに過ぎない。親は子供が10代を終えるまでにお金の稼ぎ方を教えるべきで、20歳になったら子供を突き放すのが真の愛情。
という自分は小さいころから自立心が旺盛で、初めて家出をしたのは7歳。可能なら13歳で家を出たかったけど16歳になるまでは仕事に就けないことを知っていたので、我慢をしていたというのが正しい言い方。
そんなことを自慢する気もなく、人にも勧めませんが、男性が10代になってある程度の自立心が芽生えるのは自然なこと。自由に生活することへの憧れ、女性への性的な目覚め、自分に怖いものはないという大きな誤解も自立への意欲を掻き立てる。
昭和の親父はよくこんなことを言いましたね。家族に向かって「誰がお前たちのメシを喰わせてやってるんだ!」と。私はあのセリフを聞くたびに「別にあなたにご飯を食べさせてほしいとお願いしていない」と言い返したくなる衝動に縛られました。自分で稼いでご飯を食べていけるなら、すぐにでもそうしたかったんです。
最近の世代はそういった自立心に欠けていますが、それを奪っているのは確実に親の育て方です。ご飯を3食作ってあげることで、料理の出来ない子が当たり前に増える。部屋を掃除してあげるのはいいけど、掃除の仕方は教えないから片付けられない子が増える。お金の稼ぎ方を教えないし、親もその方法を知らないから、子供が会社員とか公務員になりたがる。
「子供が家を出ない」と言いながら、子供を大切にする意味をはき違え、子離れできない親バカが大人の引きこもりを生む。社会に対応できない人間を作っているのは、多くは(もちろんこれが全てではない)親のエゴと過保護が原因でしょう。
とまあ、これは私の考え方なので気に障った方はごめんなさい。
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