未完成、でも結果OK
ここ数日は、ある映画監督の国際映画祭出品作の制作にかかわり毎日充実した日々を送っておりました。
本日の午前3時(夜中)に全ての収録が終わり、何とか自分の責任を果たすことができたと思います。とりあえず自分にできることは時間の許す限り何でも引き受けたのですが「これはやってしまった!」という事件が起きてしまいました。
それは映画制作の美術品として使用する装飾でパズル型の地球儀。その地球儀パズルは子供の部屋を特徴的に演出するために、無造作に部屋の中に飾られるモノでした。
前日に監督から「この地球儀を組み立てて欲しい」と依頼があり「わかりました」と二つ返事で答えてしまった私。そして渡されたのが、この状態↓
見てビックリ、それはかなり繊細なピースがジッパー袋にびっしり入っていて何の説明もヒントも無い。こ、これは・・・
次の日は朝5時起きでロケに向かわなくてはならないのに、このパズルを渡されスタートしたのが21時。細かなピースに向かい合いながら世界地図を組み立ててみたもの、1時間しても1ピースもつながらない。これはヤバいと窮地に追い込まれた。
とりあえず根性で自分の土地勘があるアメリカ大陸を攻略することを決意し、次第にメキシコから南米へ少しずつピースがつながってきた。その時既に3時間が経過、これは今日中に完成させるのは無理だろうと泣きそうになる。
インターネトで同様のパズルを調べてみると、パズルに慣れた早い人で14時間くらいかかると記載を見つけてしまった。この暗示をぶち壊すことはできなく、これはもう出来る範囲でやって、あきらめようと決意。次の日のロケは最終日、確実に難航するだろうと予想できたので、少し仮眠を取ることにし、そこでゲームオーバー。
できることはやった・・・・
地球のほとんどの土地は海。特に太平洋は何の手がかりも無く、この複雑なパズルを解読するには1日では時間が足りない。
監督に「ここまでしかできませんでした」と伝え、とりあえずそのまま子供部屋の装飾品として使うことに。
映像を見て思ったのですが、この不完全さが逆に子供らしい「妙な味」を演出していて、結果的には良かったのかと・・・
今回の件で悟りましたが、なんでも快く引き受けることはステキですが、無責任に引き受けるのは、その後の自分を苦しめるだけ。今後自分に来る依頼は慎重に検討しようと反省する反面、結果はどうであれ誰もやりたがらないからこそ挑戦するのも大切かと。。。
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