息子よ
私には成人した娘がいます。親として娘を持てる幸せは人一倍感じて過ごしてきましたし、彼女が小さい頃は大切に大切に育ててきました。今はもう大人になったので、何も思い残すことはありませんし、これからは自分の人生をエンジョイして欲しい。
ただ、時々考えるんです。もし自分に息子がいたらどんな人生だっただろう?と。私は自分の父親と過ごした記憶が2~3歳頃までしかなく、ほとんど何も覚えていません。まだ生きているので、時々会いに行きますが、いまだに父親と会っても親という実感が沸かない。
先日、知り合いの9歳の男の子と時間を過ごす機会がありました。その子と一緒にいて、自分に息子がいたらこんな感じだろうか?と考えながら、一緒にお風呂に入ったり、遊んだりして時間を過ごした。
今の自分だったら絶対にもっと子供を上手く育てられるだろうな~と考えたり。私だけかもしれませんが、20代で子供を育てるって、ほとんど子供から育てられているようなもの。育児とは親になるための学びの場でしかなかった。
昔は娘から色んな質問をされて、適当にごまかしたり、最悪「うるさい」って言ってしまったり。思い出しただけでも自己嫌悪に落ちそうです。
それに比べて、今の自分だったら一つ一つの質問に丁寧に返してあげる自信がある。子供は好奇心で一杯の生き物ですから、それを潰すようなことは絶対にしたくはない。若いころは自分が未熟すぎて、そんなことも気づきませんでした。
あとは息子とのキャッチボール。これは私自身が子供の頃に自分の父親とキャッチボールすることに憧れていたから、絶対にやりたい。
私が小学校2~3年生の頃、いとこの叔父さんがキャッチボールをしてくれたのですが、めちゃくちゃ本気で早い球を投げてきて怖くなった思い出がある。「これくらいのボールを受けれないようじゃダメだ!」と言いながら、本気で豪速球を投げてきた。私は恐怖心で怯え、泣きながらキャッチボールをするという悲しい経験になったしまった・・・今考えても、あれはただの虐待ではないか?と時々記憶がよみがえります。
大人は子供に優しくしなきゃダメですよ。子供に怒りや恐怖を植え付ける教育はこれからの時代は流行りません。もちろん、過保護は論外ですけどね。過保護は子供ダメにする要因で完全なる親のエゴ。
もし自分に息子がいたら「お前は学校を出たら家からも出て行って自分で生きていきなさい」って小さいころから言い聞かせておく。そうやって社会の中に放り出してたくましく育てることも息子への愛情だと思うんです。
実際に息子がいないから、本当のところはわかりませんけどね・・・
コメントを残す