2020-08-22

音楽制作再開

ここのところ、久しぶりに楽曲制作に精を出しております。それは8月末までに音楽を1曲書いて提出する機会があるため。あまりにも久しぶりの制作のため、とりあえず細かいことは抜きにして今は完成させることだけに集中しています。じゃないと全然終わりそうにないからです。

使っている機材は高性能なPCが1台、MIDIキーボード、オーディオインターフェイス、スピーカー、マイクのみ。これらの機材は既に持っていましたから、実際に投じた費用は制作ソフト代金の25000円程度。こんなに手軽に音楽制作がスタートできるとは思ってもみませんでした。昔に比べて、全然お金をかけなくても気軽に音楽制作ができる時代になりました。

実は私は10代から30歳まで音楽制作をやっておりましたが、30歳までに芽がでなかったらアーティスト活動を辞める決心していたので、その年齢が来た時にバサっと辞めました。今振り返ると、そう考えるようになったのには、ある悲しい出来事がありました。それは私が20代後半で私の娘が2歳くらいの可愛い時でした。

ある時、娘の洋服を買おうと近所に新しく出来た「西松屋」に行った時のこと。そこには可愛い子供服が安く沢山並んでいました。私と娘は長い時間をかけて二人で店内を見て回り、子供に似合いそうな服をあてがって、どれにしようか迷っていたのです。そして1000円くらいの可愛い服に決めたのですが、実際に私の財布を見てみると500円すら入っていない。

それは私が27歳の時の現実でした。アルバイトをしながら、アーティストを目指していましたが、わずかに入ったお金は全て音楽活動へ。機材を買うためにいつも文無し状態、缶ジュース1本買うにも迷っていた時代です。

この時の出来事をきっかけに、稼ぎが少なく自分のお金で子供に服1枚も買ってあげられない自分が死ぬほど情けなくなりました。もうこれ以上こんな惨めな思いはしたくない・・・・アーティスト活動なんかより、お金のない惨めな生活にケリを付けたいと思うようになりました。

そんな体験もあり、ガキの頃からの夢だったアーティスト活動は私が30歳になった時にバサっと辞め、手っ取り早くお金が稼げる大型トラックの仕事に就いたわけです。大型免許、けん引免許、危険物免許を使って石油を運ぶトレーラーに乗車。1年目から年収600万を稼ぎ、当時は凄いと感じたもの。今考えると、その選択の方が情けない。だったら音楽活動をもっと頑張るべきでした。

しかし周り回って現在はこうして音楽業界に戻り、結果的に音楽制作も再開している。メチャクチャ遠回りをしながら、でも最終的には自分の考えている方向へ進んでいる。自分にしかできないことがあるし、どうしてもやりたいことがある。子供の頃の自分の夢を叶えてあげたい。そんな風に考えるようになりました。

約20年ぶりに再会した音楽制作は覚えることが多く大変ですが、巡り巡って来たこの機会に感謝しながら取り組んでおります。


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