冬のコロナはどうなる?
学生の時は勉強と無縁でパッパラパーだった私は、何故学校で日本史や世界史などの歴史の授業があるのかを理解していませんでした。「オレたちは未来に向かって生きているのに、過去のことを学ぶ必要なんてない」と断言。今考えると、なんともトホホな若造です。
元々私のような北海道の人は本州の方に比べ歴史に誇りを持っていない。北海道が開拓されたのは明治維新以降で、たかだか150年くらいの歴史ですから(アイヌの歴史を除けば)北海道出身で日本を統治したような歴史的な人物はいませんし、子供の頃に聞いた歴史的な偉人の言葉はせいぜいクラーク博士の“Boys, be ambitious(青年よ大志を抱け)”くらいしか聞かされてません。だから本州の人(特に関西圏、九州、愛知の人)が日本の歴史について熱い歴史バトルを繰り広げている姿を見ると、理解できずにいました。
しかしある程度の年齢を重ねると、歴史から学ぶことの多さに気づきます。それは自分がこれまでに生きてきた短い歴史を振り返ってもそうですし、世界の長い歴史を振り返っても同じ。人間の本質は変化に乏しく、いつの時代も歴史は繰り返しています。
話が脱線しますが、宇宙の歴史本には人類誕生の歴史と宇宙誕生の歴史を比較した面白い例があります。それは宇宙の歴史の長さを1月1日から12月31日の1年に例えると、人類が誕生した時期は12月31日23:45に相当するようです。私たちの祖先は宇宙の1年間の歴史に対し、15分間しか歴史がないのです。面白いと思いませんか?
それは良いとして、何故こんな話をするかと言うとコロナウイルスの感染拡大を過去のスペイン風邪と比較すると学べることが沢山あるから。ちょうど100年前に世界的大流行となったスペイン風邪は3年間で3波の流行があり、特に冬季に発生した2波ではウイルスが変異し、1波とは比較にならないほどの命が奪われました。
その数は当時の日本の人口約5700万人のうち、感染者は約半数にあたる2380万人、そして死亡数は約39万人。世界的には人口のおよそ3分の1が感染し、死亡者は4000万人以上とも言われています。
この歴史から学ぶとするなら、今後冬にかけて到来するコロナの猛威は、今騒がれているような感染者の数字(11/18付け国内で1日2000人超え程度)とは比較できないでしょう。アメリカでは11月18日で新たにわかった感染者数は1日で17万人強で日本とはケタが違いますが、それを隣の国で起きている事と捉えるか、日本の近い将来と捉えるかは自分次第。
歴史や隣国の状況を分析することで、この波が嵐の前の静けさかもしれないことに気づいている方はどれくらいいるのでしょうか?もちろん、日本に限っては何も起こらないことを祈る、という気持ちの選択肢もあります。もう一度コロナが広がった数か月前に立ち戻ってみることで、今行動できる事があるかもしれません。
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