過酷な撮影現場
週末は数か月かけて仕込んできたダンスビデオの撮影でした。
今回私の担当は脚本に始まり、企画制作、ディレクト、プロデュース、キャスティングとほぼ一人で制作周りを仕切らなければならず、やることが多すぎて頭がパンクしそうな毎日。
その原因は今回のプロジェクトがプロモーションを目的とし、収入源が全くないこと。節約に節約を重ねた結果、全て自分でやることになった・・・と言うのが本音。
コロナの影響もあり、当日のチームは出演者を含め15名の少人数制で行うことに。韓国のカメラマンで、セカンドカメラがインドの方。カチンコはウクライナの方で出演者の主役は日本育ちのイラン女性、メイクアップアーティストはブラジル人という国際色豊かなメンバー。さまざまな感性がぶつかり合う、エキサイティングな撮影現場。今回自分を褒めてあげるとしたら、この人選の素晴らしさになるでしょう。
作品が完成した際に見てもらうとわかりますが、脚本のアイディアは無二であり、これまでのダンスビデオには考え付かなかったストーリー性を持たせております。というのも、私のような音楽畑出身で35年以上も音楽の世界にどっぷりだった人間の想像力を使わない手はなく、その音楽が持つ歌詞の世界観を活かしつつもド変態の頭の中が見てもらえることは嬉しい事。
当日の香盤表を作った際に、撮影スケジュールに無理があると思っていたのですが、やはり全てのシーンを収めることができなく、来週に残ったシーンの撮影のスケジュールを再び組むことになりました。しかも当日は猛暑で、あまりにもスケジュールを詰め込んだため、1人がダウン、2名が熱中症にかかるという事態。わたしも倒れそうだったのですが、自分が倒れるわけにもいかなく、気力でなんとか持ちこたえました。
低予算で人件費を抑えておりますから、そこで人が倒れてしまっては撮影自体が滞るのは当たり前。良い勉強になりました。
何年振りか、1日に5リッター近く水を飲みましたが、その日トイレに行ったのは1回だけ。水分のほとんどが汗になったということ。夏の外ロケの大変さを思い知らされました。
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