成長すると面白い
若い時の自分を振り返ると、凄まじいほどの性格の悪さを思い起こします。今考えると、恥ずかしいほど精神的に幼稚でした。
まず第一に思い起こすのは、他人の幸せを素直に喜べなかったこと。いや、10代の頃は喜ぶどころか全くもって無関心だった。さすがに他人の不幸を喜ぶほどひどくはありませんでしたが(笑)
30代後半に出張DJという仕事で起業し、そこで得たウエディングという仕事に出会い、ほとんどの人が一生に一度しか味わうことができない結婚式という現場に毎週立ち会うことになった。
結婚式では毎回ハッピーなバイブレーションに溢れ、人々は結婚を迎えた彼らを祝福し歓喜に沸く。ウエディングの現場では人それぞれの人生にストーリーがあり、若い新郎新婦はひと時の至福な時間を体験する。
そこに集まる家族や友人たち会社の仲間など、新郎新婦が関わってきた人たちを観察していると、彼らが築いてきた人間関係の模様が見えてくる。愛に溢れた家庭に育ってきたことが鮮明にわかる家庭もあれば、何らかの事情があって必ずしもそうでない家庭もある。友情関係の結束が固い交流関係もあれば、そうでない場合もある。
いずれにしても、その結婚式の日だけは誰もがハッピーなオーラに包まれる。人生で数少ない「祝い」の日であり、二人にとっては特別な日だからだ。
そんな現場に毎回立ち会うことになって、仕事といえども徐々に他人の幸せを素直に喜べるようになった。この商売を始めて15年がたった今は、喜ぶどころか毎度のように感動すらしてしまう。
他人の幸せそうな姿を見ることは、まるで自分も幸せな気分を味わっている気分にしてくれる。他人の「幸せ」という感情に同調するすることで、自分もその体験をしているような感覚になる・・・ということが理解できるようになった。
そう、自分が幸せを感じる瞬間も、他人が幸せを感じている瞬間も、その境目がなくなったってこと。他人の気持ちに共感できるようになると、今までの人生と比較して何倍も面白くなることに気付いた。
人間って年輪が増して、精神的に成長をしだすと人生がどんどん面白くなる。少なくとも自分は死ぬまで成長して、終わりのない面白い人生を味わいたい。
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