エネルギー循環、仕事
実はこの数か月間、休みもゴールデンウィークも返上してエジプト政府観光局が主催するイベントのお手伝いで駆けずり回っていた。
私が担当になったのは大阪で開催されるイベントで、東京大阪間を行ったり来たりしながら7月のイベント開催日に向けて準備を進めていたんです。
ところが昨日の夜、何日も連絡の取れなかった担当者から突然電話でこんなことを言われた。
「7月のイベントは開催が延期になる。これは仕方ないこと。次の開催日は未定だ」
ちょっと待ってほしい。いきなりそんなことを言われても。。。と思ったが、すでに決まってしまったとのことで後の祭り。私の会社は委託を受けただけなので、イベント開催については何の権限もない。
理由について尋ねたが明確な理由は説明してくれず、担当者が言うには「私だって入院していたんだ」と何の同情の余地もないことを言い張る。まるでどこかの国の政治家と同じ言い訳で笑える。
私もこのイベントのためにたくさんの方々やスタッフに協力を仰ぎ、何とかイベントが成功するように、ここ数週間はそればかり考えていた。イベントが延期になってしまうのも辛いし、スケジュールを無理やり調整し、協力してくれた方々にも顔が立たない。
経費を削減するために、あの手この手を使い、時には自腹でやりくりしていた努力もなんだか空しい。
昨日の夜、この処刑通知が来た時と言うのは、まさに大阪で打ち合わせを終え、夜行バスで東京へ戻ってくる前のタイミング。そう、経費節約のために新幹線ではなく、夜行バスを利用していた可哀そうな自分が偉くステキな奴に思えてきた。
自分はやるべきことを責任をもって果たしたし、そんな自分の姿ってかっこいい。とりあえず誰もそんなことを言ってくれなけど、自分は自分に褒めてやる。「お前はえらい!」と。
というわけで、世紀の大イベントを企画していたのですが、オジャンになったので今後は少し時間的に解放されます。
と思ったのもつかの間で、それと引き換えに、つい先ほど7月の同じ時期に大きな仕事が入ってきた。こうやって絶えずエネルギーをグルグルと循環できていることがありがたいし、エネルギーの循環こそが仕事そのものである。
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