2020-06-29

リクエスト曲をフル活用!DJの盛上げテクニック(パート1)

前回のブログではDJがリクエストを受ける際の対応について話題を取り上げた。

結論として「リクエストに積極的に応える」または、「リクエストには応えない」を事前に決めるの二択を推奨したが、前者の「リクエストに積極的に応える」をさらに極めた、リクエストをひたすら受けてパーティーを盛り上げるテクニックを今日は紹介する。

この場合、DJスタイルとしては完全にJuke Box DJと化してしまうが、これは営業DJとしてパーティーを盛り上げるテクニック。スキルのひとつとして身に着けていると確実に武器になる。

説明を進める参考例として、以前私が担当していたDisco Partyを題材に取り上げようと思う。

パーティー案件概要

  • コンセプト:70年~90年代ディスコ 月1回パーティー
  • お客さん:40代~50代後半 男3割;女性7割 100名規模
  • 時間:18:00~23:00の5時間
  • リクエスト数平均:1日60曲前後
  • ※60曲という量は分数に換算すると1曲を3分として計算 約3時間分のリクエスト曲に相応

    上記のデータで分かるように、この場合DJはお客さんが求めている3時間分の音源は確保できたことになる。なので、営業時間内5時間のうち、残りの2時間分の音楽を選曲すれば済む。リクエスト曲が意味するのはお客さんが求めている曲であり、ほとんどの確率で盛り上がる曲となる。

    この時のDJの仕事は1.リクエスト曲の組み合わせ、2.プレイするタイミング、3.曲のつなぎ方の3点を考慮しながら淡々とDJに徹すること。

    1.リクエスト曲の組み合わせ

    以下に実際にリクエストのあった曲を順不同に並べる

    1.Think / Lyn Collins

    2.Through The Fire / GTS Mix

    3.EZ Do Dance / TRF

    4.Do You Love Me / Patti Austin

    5.Stomp / Brothers Johnson

     

    6.恋のマイアヒ / O-Zone

    7.Try Me / Namie Amuro

    8.Unexpected Lover / Lime

    9.Part Time Lover / Stevie Wonder

    10.The Beach / Afrika & Zulu Kings

    以上、ご確認いただいた通り、BPM(ビートの速度)、年代、ジャンル、洋楽邦楽と要素がバラバラ。これをリクエストをもらったら、瞬時に組み合わせていく。すると大きく分けて以下のような2カテゴリに分けられる。

    オールドスクール、ソウル系 1, 4, 5, 9, 10
    90S Sound系 2, 3, 6, 7, 8

    あとは

      2.プレイするタイミング
      3.曲のつなぎ方

    以上を考慮したうえで、好みのセンスで曲をつないでいくのだが、ここが最大のDJの腕の見せ所であり、経験とテクニックが必要だ。パーティーの流れを作りながらリクエスト曲をプレイすることは、一見優しそうだが、実際うまく進めるには至難の業である。

    次回のブログでは2と3の具体的な技法について解説を進めたいと思うので、お見逃しなく!

    詳しくはモバイルDJ大学の動画でも解説しています


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