ARTS for the Futureというクソ事業
文化庁がコロナで活動できなくなったアーティストを支えるための「Arts For the Future」と言う支援事業。私は今年2度募集に応募をして、2回とも落ちました
私が企画書として提出したのは舞台と映像制作で、関係者総勢55名規模の一大プロジェクト。何か月もかけて企画書を作り、予算を計算して細かな資料を提出しました。
資料の作成は私のようなクリエイティブ系の人間にとっては地獄のような作業。規約を見ながら何度も修正を加えて間違いがないかを確認しながらの作業。
採択にあたってはどこの会社が委託を受けているのかわかりませんが、不明点を問い合わせるための対応は冷ややかそのもの。この事業って本当にアーティスト救済が目的なのか?疑問に思うことが多々ありました。
私の会社は法人登記簿に「イベントの企画」という文字が随所に入っています。要するにイベント会社なんですよ。そのことは誰にも隠していません。
※こちらは登記簿のコピー
しかし、審査に落ちた原因はイベント主催者としての証明書類の不足。メールでは審査の結果について以下のような回答がありました。
提出された主催等実績が要件を満たすことが確認できなかったため
3-1:申請者の主催等実績が確認できなかったため
3-3:申請取組の分野の主催等実績が確認できなかったため
いやいや、今まで散々イベントをやってますよ。実績が無いわけが無い。そうじゃなきゃ会社潰れてますから・・・この件に関しては不安だったので、何度も窓口に問い合わせました。どんな書類を提出すればよいのかを。
1回目に落ちた時の教訓をクリアにしたハズですが、何が悪かったのか?実力不足か?
それにしても2回落ちると、さすがに凹みますが、へこんでいる時間がもったいない。だから次を目指して吹っ切ることにしました。
今回の私の企画が実現できれば日本のベリーダンスや中東舞踊界に衝撃的な作品をリリースする自信があり、とても残念。詳しくはいつか話しますし、実現させて見せます
一番納得がいかなかったのは、審査に合格した採択者は2021年12月末までにイベントを終了し、予算を使い切らなければならないのに対し、2021年12月初旬の時点でまだ応募者の審査をしていること。そんなことがまかり通っていて良いのでしょうか?これには本当に委託会社の怠慢と文化庁の管理不足を感じてなりません。
コロナで衰弱しているアーティストにとって、イベントの企画立案は予算ありき。その予算が出るか、出ないかわからない状態で突っ走ることは怖くてできません。9月17日には募集を打ち切って審査をスタートしているのですから、遅くても10月末までには採択の結果を知らせるべきです。
日本の政治は日本のアーティスト政策に対して、こんなサポートしかできないから文化芸術が育たない。そんな残念な気持ちになった出来事です。心を豊かにし、栄養を与えるのはアートであると信じたい。
ちなみに本日12月10日付けで全ての審査が終了したとのことでした。「審査に多くの時間を要してしまい大変申し訳ありませんでした。」と付け加えられていますが、これは一体誰のためのアートだろう?私の心の中では適当な言葉が見当たりません。
「ARTS for the Future」二次募集の審査結果
申請件数 5,832 件
交付決定件数 4,311 件
不交付件数 1,412 件
取り下げ件数 109 件
ともあれ、交付決定が叶った多くの方には心からお祝いをしたい。この資金で素晴らしい作品を世の中に送り出して欲しい。
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