車は所有するか?
若年層の車離れが当たり前の時代になりましたが、昭和生まれの私のような男性にとって車を所有することはロマンスの象徴でした。
私が子供のころは、親戚のお兄さんがその時代の最先端の自動車カタログを穴の開くほど見つめて「これスゲー」みたいな状況を見て育ちました。自分の全財産、給料をつぎ込むところは車と決まっていたんです。
セリカのリフトバック、ハコスカ、フェアレディーZなど当時の日本車は今ではプレミアとなっていて、コンディションが良ければ信じられない値段になっています。
今の20代~30代の男性は車を所有することに執着がありませんね。必要な時にレンタカーを借りるのが常識、私もその考えには同感ですが、運転が下手なのはさすがに恥ずかしい。自分の同世代で運転が下手だったら「ダサいやつ」というレッテルを貼られる
普段乗る車には、その人のこだわりや経済力が見え隠れしますが、私は恥ずかしながら今は結構オッサン臭いダサい車に乗っています。コロナが流行った時期に先が見通せずお気に入りの車を売ってしまったんですが、今はとても後悔をしています。排気量が大きかったので税金だけでも13万、燃費はリッター3キロと最悪で、しかもハイオク指定。その時はこの車を乗り続けるのは難しいという判断をしてしまいました。
ダサい車に乗っていると、車好きとしてはどうしても自分が欲しい車が気になります。以前ノドから手が出るほど欲しくなった車がこちら
アメリカ好きの私としてはマスタングに目が行くのは当たり前。このマスタングは最新ではありませんが、中古車としてはかなり状態が良く、しかも安い。まだ市場に出る前で、実際に見せてもらったのですが、エンジンをかけると音の良さにシビレました。
車の後部姿は女性のお尻を見ているのとまったく同じ。お尻に深い魅力とファンタジーが集約されています。
しかもディーラーの方が「今日決めてくれたらコミコミ200万円で」と悪魔のささやき、これには本当に迷いました。頑張れば買えるけど、今はもっと他の事業投資などにお金を使いたい。一瞬、私の意志が崩れかけましたが、何とか持ち直し冷静に考え直した結果、その場を去ることができました。
その場を去ったのはいいのですが、近所に似たようなディーラーがもう1件あったので念のため寄ってみることに。
「なんだよ~、かっこいいじゃねかー」
このタイプはマスタングのシェルビーというタイプで限定車。東京でもあまり乗っている人を見かけません。この車でスーパーに買い物とか行ったら目立つだろうな~と妄想が膨らみます。
私の心の中では「男のロマンスは人生の後半にとっておこう」と買わない(買えない?)理由付けをします。
自分が大好きな車を運転している時の気分は最高です。その気分を身近に味わいたくて昭和の男は車を所有したがるんです。
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