2021-07-12

嫌われる勇気

前から見ようと思って放置している本は沢山ありますが、ようやくこの本に手を付け読み終わることが出来ました。今さらですが紹介します。

嫌われる勇気

世の中にアドラー心理学を説いた本は多く出版されていますが、これほどアドラー哲学をわかりやすく順を追って説明している本は他にないと思います。これはひとえに著者の岸見一郎氏と古賀史健氏が熱いアドラー論理者であり、世に向けてアドラーの考え方を広めようと努力した賜物でしょう。

正直言うとアドラーの考え方は簡単に要約だけ説明されても理解することが難しい。考え方の裏付けを段階を追って理解することで、次のステップへの理解を深めることができる。私もこんな短い自分のブログでアドラー哲学を説明できるとは思ってません。

一般に向け、この本の概略を中田さんが分かりやすく解説した動画があります。2021年7月時点で378万回も再生されています。スゲ~!

【嫌われる勇気】トラウマは存在しない

正直、この30分の解説だけでは「嫌われる勇気」の一部を噛み砕いているだけ。全容はもっと深いので、この動画を見て興味を持った人が本を読む糸口になれば良いかと感じます。

アドラーの考え方は、特に日本人に向けて発信されているのではないか?と思うくらい昭和育ちの日本人には腑に落ちる点が多く、これまで私たちに蓄積されていた疑問や謎が解決されるに違いません。

というのも、日本人は子供のころから両親の決めたレールに沿って人生設計を強いられて家庭が多く、この本の考え方と出会うことで、子供も大人もイチ個人として独立した存在であることを思い知らされます。親子とは言え、子供でさえも別人格であり、その存在を尊重しなければならない。

自分と他人の問題を分離する」この考え方は疑いのない事実であり、これが出来ればほとんどの対人関係の問題が解決する。そして対人関係が解決すれば人生の悩みさえ無くなる・・・

また人間の承認要求は自己中心的な考え方であり、他人から承認要求を求めること自体が他人の期待に応えようと、他人の人生を生きることになる、というのがアドラーの教えです。

説明が下手で理解できないかもしれませんが、私の中では刺さった言葉であり、今だからこそ自分の中で消化できた理論。10年前だったら「なんのこっちゃ?」と感じていたかもしれません。

「嫌われる勇気」はコロナ禍の現代だからこそ改めて見直されている幸福哲学書であり、アドラー思考への理解を深めることによってあなたの人生がより豊かになることは確実です。


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